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rumor,61 ページ19

手を前に出せと指示をした千冬は、
伸ばされた雪村の両手を
自分のお腹に回すように指示を出す。


恥ずかしいのか、離したがっている雪村を見て
千冬は声をかけた。









「…オレのここ、掴んどかねぇと
落ちるぞ、おまえ」









バイクを走らせれば、
雪村がギュッとしがみついてくるのが分かる。









「(ッ……やわらけ……
…って、何考えてんだ、オレ…)」









バイクではあるものの、
女から抱きつかれたことなんか無い千冬は

今の時間が続けば良いなんて、
ちょっと変なことを考えていた。









 



















 









(no side)




一方その頃、マイキーは雪村と2人で歩いていた。




雪村に、

西条を迎えに行って欲しい、
さもなければ集会には行かない…

そう言われたら迎えにいくしかなくて、

マイキーは珍しく徒歩で
西条を迎えに行き、夜道を歩いていたら。


バイクに乗ってきても良かったが、
そうすれば自然に乗せる事になる。


乗せるとなるなら、
女は1番に、雪村を乗せてやりたいから…

なんて、謎のプライドを抱えて歩いていた。









「佐野くん、私まで集会に…ごめんね」




「謝んなよ…
Aの頼みだしな、聞くしかねぇだろ」









ふと、隣を歩いていた西条が足を止めた。


マイキーはそれに気づくと
振り返って西条を見つめる。









「…やっぱり佐野くんは、
Aさんが好きなの…?」









言ってはいけない質問をした、

答えなんて分かってる、
聞いてしまえば自分が傷つくなんて分かってる

それでも、耐えきれなくて
西条はマイキーにその質問をしていた。


するとマイキーの目は怪しく光り、
口角を上げて笑った。









「オレ、あいつ一筋だから」









正直に答えれば、当然 西条は傷つくわけで。









「傷ついた?」









なんて、意地悪な質問をするマイキー。


すると泣きそうな顔なのに、
西条は首を横に振った。









「オレ、おまえの事利用してる 最低な奴だよ?
それなのに、まだこんなオレ好きなの?」




「佐野くんは、"こんな"じゃないよ!!

私のことだって、利用すれば良い。

どんなに君が最低な人でも
私は君が…佐野くんが好きだから」

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結祈華(プロフ) - くりすさん» コメントありがとうございます!良すぎますか!!?嬉しいです!!w千冬オチも作ろうかなとか考えたりしちゃってたり…((楽しみに待って頂けたら嬉しいです!これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けるのは嬉しすぎます!マイキーくんも千冬も良いですよね!!オチは2人作ろうかなとか悩んじゃってます((これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
くりす(プロフ) - 千冬良すぎますねwこれは千冬落ちバージョンもみたい位続きが楽しみすぎますぅぅ (2021年9月6日 1時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
がーべら(プロフ) - 小説の流れがすごい好みすぎて、読めば読むほど味が出て、いつも更新を待ってます!!マイキーも千冬も大好きなので、どちらのおちも見てみたい!!素敵な小説待ってます♪ (2021年9月6日 0時) (レス) id: 55cfc2b408 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 春風駘蕩さん» ごりせめの千冬くんでございますッ!!!!!書きながら、千冬オチもありかなと考えたり…((コメントありがとうございます! (2021年9月5日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月25日 23時

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