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93.キミにしてもらいたい ページ46

千冬はバッと顔を上げて、
自然と笑みが溢れてしまう。









「……千冬に、穴あけてもらいたい」




「…ほんとに、いいのか?」




「……それが、私の答え…」









千冬は神崎を強く抱きしめた。


公共の場でこういう事は
目立って恥ずかしいが、
千冬の嬉しそうな姿は神崎を喜ばせる。


それと同時に1番は、
千冬の気持ちが何よりも嬉しい。









_____未来のことなんて、誰にも分からない。


でも それがどうであれ、
千冬…今の彼は、
将来も自分といたいと思ってくれている。


それが嬉しくないはずがない。









_____ありがとう、千冬…
私を好きになってくれて、出会ってくれて…









「千冬」




「ん?なに、A」




「…大好き」




「ッ……だから…、不意打ちやめろよ」









 



















 









千冬の家、千冬の部屋……
互いに向き合いながら座る2人。









「A」




「だい、じょうぶ……だから!お願い、します!!」









心配そうに見つめる千冬と
声は震えて体はガチガチの神崎。




数時間前、千冬からピアスの
プレゼントを受け取った神崎。


早く身に付けたいという神崎の言葉に
千冬は彼女の手を引いて、
自分の家へと連れて帰った。


親は仕事でいなく、家には
愛猫のペケJだけ。


ペケJには悪いが、部屋から出て行ってもらい
千冬の部屋に神崎を招き入れた。


緊張しながら神崎は床に座り、
千冬も神崎の前に座る。


横にあるテーブルの上には
消毒液などが置いてあり、
千冬はピアッサーを握っていた。




千冬とお揃いであるリングピアスを
付けたいから、穴を開けたい…

そうは思っても、いざ
こういう時になると恐怖心が上回る。


膝の上に手を乗せてギュッと握り締め、
千冬にお願いする神崎。









「……心の準備とかしてなかっただろ?
いきなり今日穴開けなくても…」




「大丈夫!大丈夫だから!!」




「……でも_____」




「千冬!お願い」









一歩も引かない神崎から、千冬は
本当に自分とお揃いのピアスを
付けたいのだと伝わってくる。


それは嬉しいのだが、
こうやって怖がる神崎を目の前で見るのは心が痛む。









「…………怖いよな、大丈夫だから」




「ッ、うん」

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結祈華(プロフ) - あすか。さん» ありがとうございます!!えっ、これからもついてきて頂けるなんて…優しすぎません!!?嬉しすぎます…!!改めまして、読んで下さりありがとうございました!! (2021年10月7日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - みーさん» ありがとうございます!!そうなんです。最初は更新ゆっくりだったのですが、そろそろ完結させたいなと思ったり…構想の方がパッと思い付いたので一気に更新してしまいました()こちらこそ、読んで頂きましてありがとうございました!!!!他のも頑張らせて頂きます! (2021年10月7日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか。 - 完結おめでとうございます!!!これからも結祈華さんについていきます!! (2021年10月6日 21時) (レス) @page50 id: 6ad43bcb41 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 完結おめでとうございます…!私が見た時はあまり更新されていない?作品みたいだったので(多分)、更新されてしかも書くペースが速くてものすごく嬉しかったです(ToT)素敵な作品ありがとうございました!他のも楽しみに読ませて頂きます!!! (2021年10月6日 2時) (レス) @page50 id: 9cd12cdcb5 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - みーさん» わ、わ、どっちの作品も読んで頂けて嬉しい限りです!グダグダな部分多かったのですが、そう仰って頂けて私も泣きます()ゆっくりですが完結まで頑張らせて頂きますのでお付き合い、宜しくお願い致します! (2021年10月2日 23時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月18日 23時

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