rumor,26 ページ30
そこからは、明那が戻ってくる気配がなくて
私は確かめようと鞄から
携帯を取り出そうとする。
でも、そんな手は
いつも間にか目の前にいた
佐野クンに掴まれていた。
「ね、行こ♡」
強引に、手を掴まれて
佐野クンに引きずられる私。
人の話を聞かないのは相変わらずだな、キミ
「ッ、ちょっと!行かないし行けな_____」
「たい焼き食べに行こうよ!!」
た、たい焼き…?
今こいつ、たい焼きと言った?
え、まって、まさか佐野クン…あなた…!
「甘いもの…好き、なの?」
「ん?甘いものか分かんねぇけど、
たい焼きは好きだよ」
「そこでたい焼きのチョイスはいい!!いいよ!!
なかなかたい焼き好きって子いない中、
キミは良い舌持ってる!!」
「へぇ〜、良い舌?」
「……………………何か変なこと考えてない?」
「べっつに〜♡」
佐野クンの事はともかく、
たい焼きが好きって言葉出てくる子は
そういない。
私は嬉しい、心の底から嬉しい!!
明那は甘いものは好きだけど、
一番ってわけじゃないからな…
……正直、こんな奴ではあるが
同じものが好きな人と
一緒に食べたりするのは私の憧れ…
いや、でも佐野クンだしな…
何考えてるか分かんない奴と
本当に一緒に食べたいと思うか!?雪村Aよ
「奢るよ」
「是非行かせて頂きます」
……いや、無理だ…誘惑には勝てないよ明那…
目の前で"やったー"なんて喜ぶ佐野クンを見て
歩くから手を離せと
掴まれていた手を振り払う。
・
(no side)
「バカッ、ほんっっっとバカ!
あんだけ気をつけろっつったのに
危機感なさすぎだろ、A!!?」
「はぁぁ……マイキーの奴」
マイキーについていく雪村の姿…
2人が歩いている後ろ姿を
物陰からひっそりと、
佐々木とドラケンが覗き見ていた。
なぜ、2人が一緒にいるのかと言うと
数分前、買い物を済ませた佐々木が
雪村がいる場所に帰ろうとした所、
ドラケンが前に立ちはだかった。
どうして邪魔をするのかと聞けば
マイキーの頼みだとか言っていて
そんなの知らないと通せたのだが
ドラケンの目は本当にモノを頼む時の目で
致し方なく、
佐々木はドラケンの言うことを聞いた。
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ゴリラの娘です - え、めっちゃ好きです! (2021年10月14日 23時) (レス) @page50 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 唯ちゃん、、、、ドンマイ、、、←おい (2021年10月14日 23時) (レス) @page50 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
もんぶらん - 唯ちゃんが可愛すぎる…可哀想に思えてしまう (2021年8月25日 20時) (レス) id: bc8417bdd6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し14774号(プロフ) - 唯さんがほんといい子すぎて、、、佐野と幸せになってほしいなぁ、、、 (2021年8月25日 19時) (レス) id: f66a78d23d (このIDを非表示/違反報告)
初心 - 明那男説…() (2021年8月24日 23時) (レス) id: 59a2c15811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月13日 16時