それ、わたしじゃないです。【佐野万次郎】 (ページ28)

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rumor,24 ページ28

「オレは、Aちゃんから
絶対好きって言わせんだ〜♡」

「マイキー…おまえ、_____」

「ねぇ、ケンチン……
ケンチンはオレの味方だよね」

何もかも初めから、
広がった噂から…全部、マイキーの作戦だった

何が何でも雪村という女子が欲しい、

怖いほどに豹変したマイキーに
ドラケンは静かに頷く。

「(雪村Aちゃん…あの子は、
マイキーから逃げられねぇ)」

密かにドラケンは雪村に同情をした。

　

・

　

明那と街に来て歩き回る、

ベンチに座ると途中で買った
シュークリームを出して
ハムっと頬張った。

「ん〜っ、あまい、美味しい♡」

「……さっき散々食べたのに
まだ余裕で食べれるとか…」

「ん？明那も食べる？」

「A見てるだけでもうお腹いっぱい…」

明那が隣で見てくるから
シュークリームを分けようとしたのに
全力でいらないと言われた。

美味しいのにいらないなんて…
って思いながら目の前の
シュークリームを頬張る私。

「…あ！私、親から頼まれてたモノあった

すぐ買って戻ってくるから
Aはここで待ってて！」

「うん、いってらー」

携帯の画面を見て、慌てて鞄を持つと
隣に座っていた明那は走っていった。

片手で手を振る私は
食べながら何買うんだろなんて考えるも
またパクッとシュークリームを食べる。

　

　

　

　

「ついてる」

「！」

後ろから手が伸びてきて、
その手の指は私の口元に触れて
ついていたクリームを拭った。

そのまま手が帰っていくもんだから
私は思わず後ろを振り返る。

そこには、私の口元についていたクリームを
指で拭って、その指を舐めた男がいた。

「さ、佐野クン…？」

「あっま♡」

ペロッと舐める佐野クンを見て
私は冷静にゆっくりと状況を見極める。

何故彼がここにいるのか…
まあ、それは置いておいて

えーっと、今こいつは…
私の口についていたクリームを指で拭った

そのままこいつは、
その指を舐めて……_____

「ッ、何してくれてんじゃぁあああっ」

「お！顔真っ赤♡」