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rumor,13.5 ページ16

「…A、面倒な奴に目 つけられたね」




「?何か言った?」




「何も、唯と話すんでしょ?行くよ」









だから、明那の言葉の意味なんて
良く考えなかったんだ。









 



















 









(no side)









佐々木は走っていった雪村を追おうと
足を動かして

佐野を通り過ぎようとする時、
佐野の横隣で足を止めた。









「あんた、どういうつもり」









視線は前を見る佐々木、
一方 佐野は、横目で佐々木を見た。


佐野に聞こえるだけの声のボリュームで
佐々木は佐野に言葉を発する。









「…何が?」




「あんた、最初から
あの子の事知ってたでしょ?

Aは抜けてるから
そこまで深く考えては無いと思うけど、

私から見れば、
あんたがAのことを
前々から知っていたように見える」









いくら噂で名前を知ったからって
呼び慣れているような呼び方。


雪村の教室を知っている素振り、

佐野の妙な行動を佐々木は気になっていた。









「……ふっ」




「!」




「やっぱり"佐々木さん"は鋭いね」




「(こいつ、私の名前…)」









流石の佐々木も、横目で佐野をとらえた。


教えてもいないし、
話したこともない佐野に
何故自分の名前が知られているのか。


佐野の方を見てみれば、
不敵に笑う彼の姿があった。









「オレの邪魔、しないでね♡」









佐野は笑った、怖いくらいに。


でも、その目は
獲物を見つけた狼のような目をしていて
更に佐々木の背筋をゾクッとさせた。









 









 









「?明那?」




「…走って転ぶなよ、A」




「こんなとこで転ばないよ!!」









前を見てみれば
こちらを見ていた雪村。


平然を装って、いつものように
雪村に言葉を返した明那は
それ以上何も言わず、佐野の横を通り過ぎた。









「…A、面倒な奴に目 つけられたね」




「?何か言った?」




「何も、唯と話すんでしょ?行くよ」









雪村を急かせる佐々木、

チラッと背後を振り向けば
そこにはこちらを見ながら
笑みを浮かべていた佐野の姿が見えた。









「(何というか…あいつは、ヤバい)」

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ゴリラの娘です - え、めっちゃ好きです! (2021年10月14日 23時) (レス) @page50 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 唯ちゃん、、、、ドンマイ、、、←おい (2021年10月14日 23時) (レス) @page50 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
もんぶらん - 唯ちゃんが可愛すぎる…可哀想に思えてしまう (2021年8月25日 20時) (レス) id: bc8417bdd6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し14774号(プロフ) - 唯さんがほんといい子すぎて、、、佐野と幸せになってほしいなぁ、、、 (2021年8月25日 19時) (レス) id: f66a78d23d (このIDを非表示/違反報告)
初心 - 明那男説…() (2021年8月24日 23時) (レス) id: 59a2c15811 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月13日 16時

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