rumor,13 ページ15
「………雪村、A……」
小さく名前を言えば
まるで子供をあやすかのように
佐野クンの手が私の頭を撫でた。
そして嬉しそうにニコッと笑った彼。
「…うん。オレ、佐野万次郎!
マイキーって呼んで!!」
「…うん、佐野クン」
「マイキーって呼んで、Aちゃん♡」
「嫌だ…というかあんた、名前聞いておいて
結局呼び方何も変わっとらん」
「AチャンはAちゃんじゃん♡」
「
やめろ!!」
「(なーんか、Aに似てんな、佐野)」
明那が心の中で
佐野クンと私を見てどこか似てるな…なんて
思っていたことは、私が知る事は無い。
その後に"龍宮寺堅"さんからも
自己紹介をされて、
"ドラケン"って呼んでくれなんて言われた。
…なんか2人とも、個性強いな…
というか、佐野クンに関しては
どこか"マイキー"なんだ?
龍宮寺さんに関しては
ドラゴンの刺青と名前から想像はつくが…
…まあ、面倒だから聞かないけど。
「これから宜しくね、Aちゃん」
「宜しくも何も、え、何?
私のこと知ってからどうせまた振るんでしょ!?
これ以上私のメンタル削らないでくれ…」
…こんなに、人生で
宜しくしたくない相手がいただろうか。
こんな笑顔が怖い人、人生でいただろうか
って思う程、私は
佐野クンと関わりたくないと思っていた。
龍宮寺さんの方がまだマシな気がする。
話の通じない佐野クンは論外……
「…振るかどうかなんて、分かんなくね?」
「え?なんか言った?」
「なーんにも♡」
どう考えても
何か言ったような気がするが
この顔は教えてくれないと判断した私。
「…ッ、あ!」
そして、
遠くでこっちを見る、唯さんの姿を見つけた。
私はすぐにそこから走り出して
彼女の方へ走っていった。
「唯さん!!ちょっっっとお話がぁあああっ」
走り出して後ろを振り向いてみると
明那が佐野の隣にいた。
2人は何か話しているようで、
「?明那?」
「…走って転ぶなよ、A」
「こんなとこで転ばないよ!!」
佐野クンに対して
変な顔をしていた明那。
でも私の言葉には
いつものように返してくれたから
私は然程気にしなかったのだ。
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ゴリラの娘です - え、めっちゃ好きです! (2021年10月14日 23時) (レス) @page50 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 唯ちゃん、、、、ドンマイ、、、←おい (2021年10月14日 23時) (レス) @page50 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
もんぶらん - 唯ちゃんが可愛すぎる…可哀想に思えてしまう (2021年8月25日 20時) (レス) id: bc8417bdd6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し14774号(プロフ) - 唯さんがほんといい子すぎて、、、佐野と幸せになってほしいなぁ、、、 (2021年8月25日 19時) (レス) id: f66a78d23d (このIDを非表示/違反報告)
初心 - 明那男説…() (2021年8月24日 23時) (レス) id: 59a2c15811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月13日 16時