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85.同じ位置 ページ41











伏黒「五条先生とAが、

俺に何かを隠してるのは知ってます。

今のAの苦しみも、

貴方なら分かるんでしょうね。

でも 俺は別に 2人が何を隠してるのか聞きません

聞いたら、Aを困らせるので……でも______」









そう言うと 伏黒は歩き、五条の前に立った。




Aをチラリと見て、五条を見た。









伏黒「俺は、譲る気なんてありませんから」




貴方「…め、ぐみ?」




五条「……フッ 当然でしょ。

僕だって、そんな気ないよ。

それに僕、前 Aに告白したからね」




伏黒「なッ!!?」




貴方「え!!?」




五条「僕もようやく、恵と同じ位置に

立ったってところかな」









伏黒と五条の2人は互いを睨み合い、

次に 同時にAを見た。




2人の目は、完全に "獲物を狙う獣"のだった。




そんな2人にAはピクリと驚くと同時に

体が少し震えた。









伏黒/五条「「A」」




貴方「ッ は、い…」




五条「恵はやめて、僕にしなよ」




伏黒「五条先生はやめておけ」




貴方「えーと……」




伏黒「俺に堕ちる覚悟はできてるよな、A」




五条「僕に堕ちるよね、A」




貴方「ッ、もう!!2人とも!!

同時にはやめてください」









Aは耐えきれなくなり、布団を頭から被った









五条「ククッ やっぱりA、

攻められるのには慣れてないみたいだね」




伏黒「俺、お前がそう言っても

止める気ねぇから」




貴方「ッ、なに、それ……」




伏黒「だってA、それ…

______本気で嫌がってるわけじゃないだろ」




貴方「ッ!?」









伏黒がベッドの端に座り、

布団越しに Aの体に優しく触れた。




布団越しではあるが、伏黒が触れている部分から

全身に熱が伝ってくる感じがした。




布団に隠れるAは、伏黒のことは見えないが

伏黒の声色から、笑っているのが読み取れる。

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月6日 0時

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