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七海「(彼女は確か…______)」









特級呪霊"透桜煙"が中にいるAのことは、

五条から話を聞いていたため、七海は知っていた




同時に、今の状況を見るに

真人がAを狙っているのは確かだった。









貴方「…………もしかして、

"あの人"は貴方の仕業ですか…」




真人「ん?誰のこと?」




貴方「校舎内にいた、

呪霊にされた人のことです」




虎杖「!」









Aの言葉に虎杖はピクリと反応し、

再び 怒りが湧き上がってきた。









真人「あー…もしかして、順平のこと?

あいつ、まだ死んでなかったんだ______」




貴方「ふざ、ッ けないで!!」




真人「ハハッ 何怒ってんの?

それともその顔……

______君が止めをさしてあげたの?」




貴方「ッ!?」









話しているだけで

Aの中で怒りが湧いてくる。




グッと手に力を入れ、唇を噛む。









真人「へー、やっぱ そうなんだ」




虎杖「A______」




貴方「あの子は!!

私の花弁であの世に送ってあげた。


…貴方にあのまま殺されるより、

ずっとマシだったはず……だって、笑ったの」




真人「それは、

自分に言い聞かせてるだけじゃないの?」




貴方「……」









笑う真人は次に、

口から"ゔ"っと"3つの何か"を手に出した。




その何かをバッと放つと

それは段々に大きくなって、

3体の子供の呪霊が現れた。









七海「(改造人間!!まだストックがあったのか!!)」




真人「そこの女を殺せ」




貴方「ッ!!」









3体の呪霊は素早くAへ走ってきた。




Aは思わず、後ろに跳んで逃げる。









虎杖「ッ A!!」




七海「虎杖君。彼女を追ってください」




虎杖「でも、ナナミン___」




七海「どちらかを選んでる場合ではありません。

今 この瞬間も 彼女の心は壊れかけている。

自分を責め続けているんです」




虎杖「……わかった」









虎杖は七海にそう答えると

素早く、Aが行った方へ向かって走った。









真人「やっぱりオマエは虎杖を行かせるだろ」




七海「……」




真人「でも、アイツら 人間殺せないだろ」

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月6日 0時

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