【呪術廻戦】ねむって "た" ひめ。３ (ページ16)

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伏黒「……思ったが」

貴方「…？」

伏黒「やたらと"時間"を気にしてるよな

…無理もないが」

伏黒は、東堂が言った

"眠ってた時間が惜しい"と言う言葉に

Aが一瞬流しそうな顔をしたのを思い出す。

"眠っていた時間"より前に時間を戻せるならば、

Aは間違いなく、

やりたいことがたくさん出てくるだろう。

"透桜煙と会えたことを後悔をしていない"

Aだが、

"眠り姫"の時間が嫌なことには変わりはない。

伏黒「……時間は戻せない」

貴方「……」

伏黒「でも、"今"があるだろ？」

貴方「！……め、ぐみ？」

伏黒「お前が眠ってた時間は戻らないが、

今は起きてるんだから、それでいいだろ」

貴方「……」

伏黒「やりたいこと、好きなこと、

なんでも付き合ってやるし、

特訓したいって言うならそれにも付き合う

…______だから、お前はもっと笑ってろ」

歩いていた足が、伏黒の言葉に

Aは思わず足が止まってしまった。

Aに風がフワッと

吹き抜けたような感覚がして………

…______伏黒のことが、いつもと違く見えた。

伏黒「…？A？………体が痛むのか？」

貴方「！な、んでもないよ…」

Aは伏黒からバッと顔を逸らし、

伏黒に気づかれないように赤くなった顔を隠した