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東堂「そうか。オマエが"水瀬A"だな」




貴方「………ッ!!?」









______速い。









その一言しか、頭に浮かばなかった。




確かに、目の前にいた東堂だが

その速さはとてつもなかった。




Aの間合い入られていた。




次の瞬間、Aは伏黒と同じように

東堂が振るった腕に吹っ飛ばされていた。









伏黒「ッ A!!」




貴方「(ッ 油断はしてない、警戒もしてた…

でも、この速さッ)」




東堂「水瀬A。

オマエは呪力に関しては逸材だ。

だが、"眠ってた時間が惜しい"な。

まだ成長段階……その時間を使っていれば、

今のも呪力で感じとって避けれていただろう」









ズザザザッと砂利が敷かれている地面に

吹っ飛ばされた勢いで滑るA。




滑りが止まっても、Aは

体の痛みですぐには立ち上がれなかった。




そんなAに代わるように、

次に伏黒が動いた。




伏黒は東堂を見て、手を合わせていた。









伏黒「「鵺」…+「蝦蟇」______「不知井底」」









伏黒が作り出した式神は、

数匹の蝦蟇に 羽の生えた生き物だった。




それを見た東堂は 今度は伏黒を見て表情を変え、

コキッと首を鳴らした。









伏黒「(相手はゴリゴリの近接タイプ

距離をとり、拘束する…

でも油断はするな。こいつには、

Aの間合いに入ったあの速さが___)」









ズザッ









伏黒が考えている間もなく、

式神を追いやり、既に東堂は伏黒の背後にいた。









伏黒「!!(やっぱり、速い______)」









伏黒の腹に東堂の腕が回っていて、

伏黒は東堂に持ち上げられていた。









東堂「オマエは薄っぺらいんだよ

体も 女の好みも…」









そのまま東堂は体を後ろに反らせ、

持ち上げられた伏黒は

頭から地面へ叩き潰された。









伏黒「〜〜っ!!」









あまりの痛さに声が出そうになるが、

そこをなんとか歯を食いしばった。




伏黒の手が動いたのを見て、

咄嗟に東堂は伏黒を離した。




東堂に解放され、伏黒はなんとか

態勢を整えようとする……が、

東堂の速さは凄まじいものだった。




東堂は、今度は 伏黒の顔を掴み、

そのまま壁に追いやった。




そのまま伏黒を壁にめり込ませる。

・→←74.東堂という男



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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月6日 0時

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