70.先生の貴方 ページ43
〜no side 〜
五条の目には、当然のように
困った顔をするAが映っていた。
五条「信じられない?」
貴方「そ、そういうことじゃなく、て……」
五条「じゃあ、信じてくれてるの?
僕が Aを好きだって気持ち______」
貴方「わ、わかりましたから!
そんなに何度も言わないでください…」
五条「(………______あー、やばい)」
突然の言葉に
Aの心臓は速くなるばかりだった。
顔を真っ赤にして視線を逸らすAに
五条は触れたい気持ちが強まるばかりで
理性を保つことに必死だ。
五条「Aはさ、恵のこと 好き?」
五条のその言葉は、いつしか
どこかで聞いたことがある言葉だった。
その時五条は、Aが伏黒に対する気持ちを
"依存"だと教えた。
貴方「……まだ、わからないんです」
五条「……ふーん…そっか
じゃあ、Aが僕を好きになってくれる
可能性は まだあるってことだね」
貴方「…へ?」
変な言葉に変な声が出てしまったA。
目の前の五条は、とても楽しそうで
どこか 不敵な笑みを浮かべていた。
五条「ねぇ A
______僕に堕ちる覚悟、出来てる?」
耳元で囁かれ、Aは五条から離れ
その耳を手で覆った。
五条「ククッ A、ひょっとして耳弱いの?
かわいいね…_________もっとシテあげようか?」
貴方「なっ!?や、やめてください」
……自分を好きだと、
そう言ってくれる人がいるのは嬉しいものだ。
自分は誰かに好意をもたれるような
そんな良い人生を歩んではいないから。
でも、"好きだ"と言ってくれた後
伏黒も五条も態度が変になる。
そこを、Aは悩みどころだった。
伏黒『______覚悟しておけよ、A』
五条『______僕に堕ちる覚悟、出来てる?』
貴方「ッ、もう!2人とも なんなんですか!!?」
思わず大きな声を出してしまったA。
それを聞いて、五条の目が怪しく光った気がした。
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りん - とても素敵な作品ですね!引き込まれてしまいました!続き楽しみにしていますね!と (2021年1月4日 0時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
魔法使い - とっても面白かったです! (2021年1月3日 9時) (レス) id: 887c034e86 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - 凄く面白いです!主様のペースで更新頑張ってください! (2021年1月2日 19時) (レス) id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
花 - めっちゃ好き泣 五条ちゃんに恵ちゃんとか最高すぎるぅぅぅぅこれからも応援してますファイト! (2020年12月31日 23時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2020年12月27日 13時