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五条「……今なら、教えてあげるよ。
僕 優しいからさ。
どうしてもわからないAに、教えてあげる」
貴方「…きゅ、急にどうしたんですか…?」
五条「うーん、急でもないよ?
ずっと思ってたことだし。
でもね、今回で改めて痛感しちゃったんだ。
Aがまた いつ"眠り姫"に戻るかわかんないし
そうなる前に、ちゃんと言わなきゃなって」
"後悔したくないんだ"と
少し 寂しそうに言う五条。
______聞きたいけど 聞きたくない。
______言って欲しいけど 言って欲しくない。
色んな気持ちが混ざり合い、
どうしたらいいのか、自分でもわからないA。
五条「僕はね、Aが…______好きだよ」
五条から放たれた言葉に、思わず
Aは息の仕方を
忘れてしまったような感覚に陥った。
貴方「……え?」
五条「大好きなんだ Aのこと。
恵に負けない自信あるよ?」
そう言った五条は、いつものように笑っていた。
・
______最初出会った時は ただのガキだと思った。
呪力量がとてつもないことには驚いたけど
それ以外は 恵と同じように
全然子供っぽくない ただのガキ。
………でも、Aは ひとりで色んなことを抱えて
それを中々 僕に話さない。
それが何処か、胸クソ悪かった。
なんで僕に言わないんだよって思った。
けど、それは違った。
Aは誰にもそういうことを話さない。
心の底から信用している奴なんていなかった。
……自分の両親のように、
嘘をつかれたり、裏切られるのが怖かったんだ。
だから、Aが
僕に悩みを打ち明けてくれるようになって
笑顔を向けるようになってくれて……
Aの、心の拠り所になれて
僕は素直に嬉しかった。
すぐに壊れてしまうような儚い君…
それでも、真っ直ぐに進む君に、
僕はいつの間にか惹かれていたんだ。
_________僕でも驚いたよ。
こんな、歳下に心を奪われるなんてね______
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りん - とても素敵な作品ですね!引き込まれてしまいました!続き楽しみにしていますね!と (2021年1月4日 0時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
魔法使い - とっても面白かったです! (2021年1月3日 9時) (レス) id: 887c034e86 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - 凄く面白いです!主様のペースで更新頑張ってください! (2021年1月2日 19時) (レス) id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
花 - めっちゃ好き泣 五条ちゃんに恵ちゃんとか最高すぎるぅぅぅぅこれからも応援してますファイト! (2020年12月31日 23時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2020年12月27日 13時