・ ページ36
・
宿儺『どう足掻いても、
お前は俺と同じ______
透桜煙の中で、
宿儺の呪いの言葉が頭から抜けない。
宿儺…あいつと同じなんて…
このまま死んだほうがマシ______
…わかっていたはずなのに、苦しいなんて______
透桜煙「あのクズも、"今は"寝てるみたいだし」
貴方「寝てるって……」
透桜煙「虎杖悠仁。
表向きでは"死んでる"ことになってる」
貴方「ッ」
透桜煙「話は最後まで聞いて。
表向きでは…そう言ったでしょ?
クズも虎杖悠仁も、どちらも生きてるわよ」
あからさまに取り乱したAに、
事実を伝えると、Aは安堵の顔を見せた。
貴方「……ねぇ 透桜煙。貴方は、
その宿儺を殺したい…そう言ってたよね」
透桜煙「…えぇ」
貴方「………それって、やっぱり
悠仁も殺すことになるの?」
透桜煙は前に、
自分は Aの中から好きに出ていける。
そんな言葉を言っていた。
透桜煙「…虎杖悠仁は、自ら呪物を取り込んだ。
貴方とは違うのよ、A」
貴方「……」
透桜煙「貴方の場合、私から入り込んだ。
……この意味がわかる?
______虎杖悠仁の場合、
完全に受肉してしまっているの。
だから、宿儺と虎杖悠仁を切り離すことは
ほぼ不可能…」
わかっていたはずの言葉を透桜煙から告げられ、
Aはグッと手に力を入れて立ち上がった。
貴方「私は!!……私は、
悠仁を殺すことには、賛成できない…」
透桜煙「………だろうね______」
貴方「でも!………宿儺を祓うことには
協力できる……」
透桜煙「……はぁ?なに言ってるの
話聞いてた?その意味は、虎杖悠仁を______」
貴方「祓うっていうか、
一泡吹かせる…みたいな…」
透桜煙「……………ハッ …頭の中、お花畑?」
思わぬ言葉に透桜煙は声を出して軽く笑った。
532人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - とても素敵な作品ですね!引き込まれてしまいました!続き楽しみにしていますね!と (2021年1月4日 0時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
魔法使い - とっても面白かったです! (2021年1月3日 9時) (レス) id: 887c034e86 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - 凄く面白いです!主様のペースで更新頑張ってください! (2021年1月2日 19時) (レス) id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
花 - めっちゃ好き泣 五条ちゃんに恵ちゃんとか最高すぎるぅぅぅぅこれからも応援してますファイト! (2020年12月31日 23時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結祈華 | 作成日時:2020年12月27日 13時