276. 怪我を治してくれ ページ41
〜no side 〜
その日、病院に行った後 第8に戻ってきた皆。
1番の重傷は環で、部屋で休んでいた。
それで…
貴方「どうして私まで…」
アーサー「当たり前だろ」
Aは自室のベッドで横になり
その隣には アーサーが椅子に座っていた。
"地下"へ飛び込んだAは
桜備に怒られた後、その分 部屋で休めといい
その監視役として アーサーが任命された。
アーサー「安静にしてないと、
治るものも 治らないぞ」
貴方「……」
Aは内心、ギクリとしていた。
明らかに、朝よりも今の方が
痛みが悪化しているのだった。
貴方「…だからって、アーサーが
ずっと側にいてくれなくても…」
アーサー「何!?俺に居て欲しくないのか!?」
貴方「!そんなことは言ってな_____」
アーサーが悲しそうになるのを見て
思わず否定したAだが
アーサーはいつの間にか、笑みを浮かべていた。
貴方「………わざと?」
アーサー「何がだ?」
アーサーに そんな"からかい"という
高度なことができるのかどうか怪しみながらも
"はぁ"とため息をついたA。
貴方「……ごめん、嘘…
ここにいてほしい…
でも、ずっと見られてるのは恥ずかしくて…」
どうしたらいいかわからない気持ちを
そのまま言葉にする。
いつもなら決して言わないが
体が疲れ切っているのか、気持ちを吐いていた。
アーサー「…ふッ 姫は恥ずかしがり屋だったな」
アーサーはそう言うと、Aの目に手を乗せた
当然 Aの視界は真っ暗になり
何が起きているのか、理解が追いつかない。
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年11月9日 1時