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273. 第8のチームワーク ページ35

〜no side 〜




貴方「……」









打撲の体で動くのは時間がかかるため

Aは"地下"内を火楽で飛んでいた。




途中、火楽をもう一体作ると

その火楽に茉希を乗せ、桜備たちへ送り届けた









貴方「(…茉希の火楽が消えた。

ということは、無事に合流できたってこと)」









少しの安心を覚え、再び前を向く。




Aは無意識に

アーサーのところへ向かっていた。




茉希の"8"の通信機で

あらかた状況は把握していた。









貴方「("発破解体"は茉希たちに任せるとして

アーサーと森羅と合流しないと_____)」









Aは火楽を速く、速く加速させる。




そして、









貴方「(!いた_____)」









森羅とアーサーを見つけた。




その2人の前には Dr.ジョヴァンニがいた。









貴方「…ッ」









Aは痛む体で火楽から飛び降りると

そのまま火楽をジョヴァンニへと飛ばした。









「「!」」









その場にいた3人が火楽に驚き、

ジョヴァンニは後ろに跳んでかわした。




そのまま火楽はボッと消える。









貴方「いたた…」




アーサー/森羅「「A!?!?」」









痛む体で 上手く着地ができなかったAは

地面に尻餅をついてしまっていた。




そのAに駆け寄るアーサーと森羅。









ジョヴァンニ「…A 赤翼

わざわざ "地下"に来るとはな…

自分が捕まることを考えなかったのか?」




貴方「…私は、貴方なんかに捕まらない」









立ち上がるジョヴァンニを、Aは睨む。









森羅「A、なんでここに…」




貴方「詳しい話は ここじゃできない」









"こいつの前じゃ"、と心の中で付け加える。




マグに教えてもらった話をしたら

ジョヴァンニがマグに何をするか

わからないからだ。









貴方「…でも、こいつらは

ここを"発破解体"しようとしてるよ」




森羅「発破解体!?」









ここが爆発すると伝えるA。








貴方「…でも、大丈夫。茉希が…

茉希たちが何とかしてくれるから」









Aは信じるように 笑みを天井に向けた。




その時、大きな音がしたのと同時に

パラ パラと天井の埃が落ちてくる。

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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年11月9日 1時

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