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272. 発破解体 ページ32

〜no side 〜




桜備「発破解体!!?」









リヒトの言葉に、皆が驚く。




発破解体とは、大型の建築物を

解体する際に使う手法。




爆破で建物の構造を破壊し、

建物自身の自重で倒壊させることだ。









桜備「敵は発破解体を狙っているのか!!

間違いないな…!?」




リヒト「はい おそらくは

敵は"焔ビト"を使って"爆切"をするつもりです」









リヒトはチョークのようなモノで

壁に 説明の図を書いた。









リヒト「センサーを見るに "焔ビト"の配置は

このような円錐状になっています」




本田「この配置に何か意味が?」




リヒト「発破解体で使う"爆切"は

"モンロー/ノイマン効果"という現象を

利用していて、そのために

円錐形の爆発が必要なんです」









爆弾の内側に薄い金属の膜をつけて爆発させると

その金属が爆発の衝撃波で

円錐の中央からまっすぐ上に噴流を起こす。




金属は爆発の衝撃を利用して飛んでいる為、

その噴流は当たった物に 穴が空くほど強力…

これが"爆切"だ。









リヒト「"焔ビト"を爆弾に見立て"爆切"を起こし

最低限の火力で最大の被害をもたらす気だ…

地理的に ここは東京皇国の中心…

被害は甚大なものになる」




本田「ならば もし

この"地下"で発破解体をすれば」




リヒト「東京皇国は壊滅します!」









リヒトは冷や汗を流し、

重い表情で事実を口にする。









桜備「何か対策はないのか!?」









 









 









 









「話は聞かせてもらいました。

後ろの男がもたもたしていたので

合流が遅くなりました」




「…………」









その時、火縄と滝義が現れた。









本田「尾瀬刑事!」




滝義「この"地下"の構造は 全部頭に入ってる!

何か役に立てませんか…?」




リヒト「"爆切"は その噴流の方向性が重要です。

それさえ崩せば 切り抜けられるかもしれません。

そのためには 広範囲の炎を操作できる

第二世代が必要です」









火縄はピンポイントの精密操作が得意なため

この作戦には不向きだ、とリヒトは付け加える。




それに対し、滝義は"使えない奴だ"と呟いた。




そんな時、ヴァルカンの持つ装置が

ピピピっと音が鳴る。




その装置のグラフは 高い波を作っていた。

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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年11月9日 1時

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