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森羅「(怪我人の避難が最優先だ…

Dr.ジョヴァンニを引き離して…)」




ジョヴァンニ「あくまで怪我人を守るつもりか?

我々の目標はお前だ…

自分の心配をしたらどうだ」









ジョヴァンニの言葉に森羅は驚く。




まるで、考えが読まれたかのようだったのだ。









森羅「(俺のスピードなら

一気に距離を詰めてぶっ飛ばせば…)」




ジョヴァンニ「いくらスピードに

自信があるからといっても

ただ突っ込むだけではなァ…」




森羅「!?」









完全に、考えが読まれていた。




その理由は"ヘアペンシル"だった。




オスの蛾のみが持つフェロモンを司る器官で、

その機能を元に進化させ、

人間の感情や心理を読み取ることができるらしい









ジョヴァンニ「お前のことはわかるぞ…

虫の知らせとでも言っておくか」




森羅「なん なんだ…"蟲"…"蟲"ってなんだよ」




ジョヴァンニ「聞いたことがあるだろう。

"蟲"が隕石に付いた卵から飛来した

地球外生命体という説を。

その説の通り "蟲"は地球上の生物ではない。


だが隕石などではない。"アドラ"の生命体だ。


"アドラ"出身の"蟲"と人間が融合すれば

"アドラ"に近づけると実験を進めたのだ」




森羅「その身体…まさか 自分を使って

"蟲"と"アドラ"の親和性実験をしたのか!」




ジョヴァンニ「焦らずとも見せてやる!

実験の成果を!!」

267.罠に はまった→←266."蟲"



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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年11月9日 1時

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