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225. 前にもこんなこと ページ41

〜no side 〜




作戦の決行は早い方がいい、

ということで 明日になった。




その夜、Aは久しぶりに

ひとりで屋上を訪れていた。




発火能力で鳥の火楽をを作りつつ、

他の生き物も作っていた。




ウサギやハムスターなどの小さな生き物。




それは、発火能力の特訓にもなっていた。




炎で作られた生き物は、

Aに擦り寄ってきていた。









貴方「ふふっ、くすぐったいよ…」









その暖かさに笑みが溢れるが、

鳥の火楽だけは違った。




鳥の火楽は、Aの中にある

黒い影を感じとっていた。




Aが ひとりで炎の生き物と触れ合う時は

毎度決まって、悩みがある時だった。









貴方「…?火楽、どうしたの?」









Aの声に答えることなく、

鳥の火楽は飛んで、屋上の扉に向かって行った。




その火楽は 突然と扉の方を見て止まる。









ガチャ









扉が開かれる。




その扉から入ってきたのは_____









「ここにいたか」









アーサーだった。




Aはバッと炎を消すと アーサーを見た。









アーサー「…ひとりで何を抱えてる?」




貴方「…え?」




アーサー「Aがひとりで屋上にいる時は

不安がっている時だろ?」









アーサーはAが屋上に来るときのことを

知っていたのだった。




知っていると思わなかったAは 当然驚く。




アーサーはAの隣へ歩いてくと

その隣に 同じように座った。









貴方「…思い出してただけだよ 灰島でのこと…」




アーサー「……聞いてもいいか?」




貴方「面白くないよ?」




アーサー「面白さは求めてない

俺は Aの全部が知りたい」




貴方「……ふふ、あははっ」




アーサー「…笑うとこか?」









アーサーの言葉を聞いて、

Aは声に出して笑った。









貴方「ごめんごめん…え、と…

前にもこんなことあったなって思ったら、ね」









それは、食堂で Aが

アーサーに過去を話したときの出来事だ。




過去を聞きたいアーサーに

"醜い過去"だと言うA。




アーサーの"全部が知りたい"と言う言葉は

Aにとって はじめての言葉だった。









アーサー「…覚えているのか?」




貴方「当たり前だよ…」









…忘れるわけがない____。




Aは夜空を見上げて、口を開く。









貴方「私はね、13年前…

4歳の頃に火事を起こして_____」




アーサー「"起こして"はやめろ。

その事件は、Aのせいじゃない…」

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ゆいにゃー(プロフ) - ゆめのさん» ゆめの様、コメントとご意見をありがとうございます。甘さが足りないこと お詫びします。甘さや絡みを増やしたいのですが、語彙力とストーリー制作が上手くいかず 書けておりません。甘さがない作品となってしまい、申し訳ありません。 (2020年10月31日 14時) (レス) id: df4c614de9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - 甘さが足りない… (2020年10月31日 13時) (レス) id: 08eef419c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいにゃー(プロフ) - あおりさん» あおり様、素敵なコメントをありがとうございます!!長いにも関わらず ずっと読んでいただけているなんて嬉しすぎて手が震えております…。コツはないのですが、大好きで書きすぎちゃってるだけですよ!本当はもう少しまとめたいのですが…(ボソッ) (2020年10月27日 21時) (レス) id: df4c614de9 (このIDを非表示/違反報告)
あおり(プロフ) - 続編おめでとうございます!1からずっと読ませていただいています!こんなに長く続けさせられるコツとかって、あるんですか?(私も炎炎ノ消防隊の夢小説書いてるので!)お気に入りもしました! (2020年10月27日 17時) (レス) id: a183b3bfa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年10月26日 23時

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