【炎炎ノ消防隊】青い瞳が映す世界。１１

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リサ「私の言うこと 信じられないかもだけど

私たち 伝導者と聖陽教が

繋がってる様子はなかった。それに……」









その時、リサの顔が強張り、体が震えた。




リサの脳裏に Dr.ジョヴァンニが浮かんだのだ。




両手で体を押さえ、震えを止めようとする。









ヴァルカン「よく言ってくれた…

無理はしなくていい 少しあっちに行っていよう」









ヴァルカンはリサを支える。









ヴァルカン「休ませてきます」




桜備「ありがとう」









ヴァルカンとリサは その場からいなくなった。









桜備「Dr.ジョヴァンニのいた灰島の方が

伝導者との繋がりは怪しいな…」




火縄「しかし 灰島を調べるのは難しいですよ」




アーサー「どういうことだ？

紅丸みたいに灰島に乗り込んで

ぶっ飛ばせばいいだろ？」









アーサーは右手を前に出し、グッと拳を作る。









森羅「乗り込むって一体どこにだよ

バカ！騎士!!死ね!!」




アーサー「何を聞いてた!?灰島に決まってんだろ!!

お前が死ね！」




貴方「(アーサーは殴り込みがしたいのかな…)」









2人はいつものように言い合いが始まった。









桜備「一口に灰島と言っても あの会社は

東京皇国のほぼ全ての産業に絡んでいる。

本体・傘下含め 複数の企業が合体し補い合い

あらゆる事業の中心を担っているんだ。


例えば 服飾に必要な素材からデザイン

製造まで全て灰島が絡むし

食に関しては素材の提供から調理器具や店舗など

あらゆる面で灰島製が占めている。


この国の人口の約70%が

灰島に関連する企業で仕事をしているんだ」




茉希「私たち消防隊だって

名目上は灰島の関係組織だよ」




アーサー「じゃあ俺も怪しい？」




貴方「いやいや…」




桜備「灰島の実体は その大きさゆえに

正確にはつかめない。調査するにも見当が…」




森羅「灰島の内情に詳しい人は…」









森羅は少し考える。




そして、ある人物を思い浮かべた。









森羅「リヒト捜査官！」









そう思って辺りを見回すが、

リヒトの姿はどこにもない。









森羅「シスターとタマキは禊中として…

そういえばリヒト捜査官はどこに？」




桜備「中華半島のレポート関係で

まさに灰島に呼び出されたらしい」

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