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215. ひとりにさせない ページ21

〜no side 〜




それから船に乗り、東京を目指す森羅たち。




その夜、森羅とAは同じ夢を見ていた。




夢、と言っていいのかはわからない。



















炎の空間の中に、金髪の長い髪の毛…

あの時の "アイリス似の女"がいたのだった。









貴方「一柱目…?」




森羅「お前が"天照"の中に…いや…」




貴方/森羅「「貴方(お前が)"天照"なの(か)!?」」









森羅とAは決して同じ空間にはいない

が、見たものは同じ。




その女はこちらを見ると、憎悪の笑みを向けた。




その顔から、涙のようなものも溢れていた。



















貴方「…」









Aが目を開けると、隣のベッドで眠る環がいた。




窓を見ると、まだ真っ暗だった。




Aは立ち上がり、服を着替えると 部屋を出た。




揺れる船の中、Aは甲板に出ていた。




甲板に出ると、夜の空には綺麗な星が見える。




同時に、冷たい風がAの体を冷やす。




だが、今のAには

そんなことはどうでもよくて、

Aは少し歩き、手すりに寄りかかる。









貴方「(…あの子が、生贄の子…)」









先程の光景を思い出すと、

金髪の女がとてつもない憎悪を

持っていた理由に 納得がいく。









貴方「(私もいつか、あんな風に…_____)」









 









「冷えるぞ」




貴方「!え?」









フワッ









突然、背後から自分に何かをかけられた。




それは、防火コートだった。




その防火コートは 安心する匂いもして

とても暖かかった。




Aはその防火コートを手でギュッと握ると

背後にいた人物に顔を向けた。









貴方「アーサー。どうしたの?」









そう声をかけると同時に

気づかなかった自分に驚いていた。




そこまで集中して考え事をしていたのか、と。









アーサー「"どうした"は俺の台詞だ…

こんなところにいたら 風邪をひく」




貴方「これ、アーサーの防火コートだよね

寒くないの?」




アーサー「俺は騎士だからな!!

そんなもの必要ない。Aにやる」




貴方「…ありがとう」









再び前を向くA。




その隣にアーサーは来て、Aのように

前を見た。




前に見える景色は、真っ暗な海だ。

・→←214. また危なくなったら呼べよ



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ゆいにゃー(プロフ) - ゆめのさん» ゆめの様、コメントとご意見をありがとうございます。甘さが足りないこと お詫びします。甘さや絡みを増やしたいのですが、語彙力とストーリー制作が上手くいかず 書けておりません。甘さがない作品となってしまい、申し訳ありません。 (2020年10月31日 14時) (レス) id: df4c614de9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - 甘さが足りない… (2020年10月31日 13時) (レス) id: 08eef419c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいにゃー(プロフ) - あおりさん» あおり様、素敵なコメントをありがとうございます!!長いにも関わらず ずっと読んでいただけているなんて嬉しすぎて手が震えております…。コツはないのですが、大好きで書きすぎちゃってるだけですよ!本当はもう少しまとめたいのですが…(ボソッ) (2020年10月27日 21時) (レス) id: df4c614de9 (このIDを非表示/違反報告)
あおり(プロフ) - 続編おめでとうございます!1からずっと読ませていただいています!こんなに長く続けさせられるコツとかって、あるんですか?(私も炎炎ノ消防隊の夢小説書いてるので!)お気に入りもしました! (2020年10月27日 17時) (レス) id: a183b3bfa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年10月26日 23時

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