【炎炎ノ消防隊】青い瞳が映す世界。9 (ページ36)

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パーン「黒い、炎!?」

アーグ「今度は赤翼君にとり憑いたのか!?」

アサコ「Aさん!?!?」

森羅「クソッ」

アーサー「………」

Aは炎を吹き荒らしながらも森羅たちを睨む。

貴方「…_____死ね」

右手を左から右へ横に振ると

真っ黒の炎が森羅たちを襲おうと向かう。

その炎を防ぐため、オグンは槍を

森羅は足の炎で防ぎ、

炎がぶつかり合ってバンっと音を立てる。

アーサー「……A、どうして"飲まれた"」

そう言うアーサーを、Aは冷たい目で見る。

森羅「無理だ！あの女の憎悪は俺でさえ飲まれた

抵抗しようとしても、あの女がいる限り_____」

アーサー「Aの中に、

まだ不安があったから飲まれたんだろ」

森羅「……アーサー…」

アーサーのAを見る目は真っ直ぐだった。

アーサー「A。

お前の不安、全部俺にぶつけろ」

貴方「……」

"アドラリンク"の中で見る女は

アーサーの言葉にまずいと感じた。

「(この男の言葉を聞いたら、ダメだ)」

Aはアーサーを見た後、

手のひらから黒い炎で鳥の火楽を作り出すと

自分が乗った。

そのまま鳥の火楽は翼を羽ばたかせ、飛ぶ。

パーン「まずい！このまま逃げたら

街の方に被害が出るぞ」

森羅「A！やめろ！」

アーサー「逃げるな_____」

貴方「___大っ嫌い！」

アーサー「！」

Aの叫びに、アーサーは目を見開く。

アーサーはその言葉に目を見開くと

すぐに真剣な目に変わる。

アーサー「おい悪魔。俺を乗せて飛べ」

森羅「はぁ!?」

アーサー「Aを追う」

森羅「…仕方ねェな」

本来、アーサーを乗せることは好きではないが

この状況ならば仕方がない。

アーサーは森羅に乗ると

森羅は空へと飛び上がる。

どこかに飛んでいこうとするAの前に立つ。

貴方「…どけ」

森羅「どかねェどこ行くんだよ A」

貴方「……お前たちの話は耳障りなんだ。

この場にお前たちがいるなら

町の方に行って火事を起こす。簡単だろ」

確実に、アーサーと距離をとる言い方だった。

アーサーの言葉を聞きたくない、

聞いていたら、おかしくなる。

Aの行動を、女は指示していたのだ。