【炎炎ノ消防隊】青い瞳が映す世界。9 (ページ32)

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177. 俺は!!ヒーローだ!! ページ32

～no side ～

特殊消防官訓練学校。

森羅、アーサー、オグンがまだ学生時代の話だ。

開けた場所で、オグンは

アーサーと森羅の睨み合う中心に立っていた。

オグン「お前たちいい加減にしろよ…

別にどっちでもいいじゃねェかよ」

森羅「ヒーローの方が

強くてカッコいいに決まってんだろ」

アーサー「ふ。バカめ騎士だ」

オグン「俺たちがなろうとしてるのは

騎士でもヒーローでもなく

消防隊員なんだかな…」

オグンは呆れた表情で見ていた。

アーサー「大体お前はヒーロじゃなく悪魔だろ」

森羅「なんだと…」

森羅はピクッと反応をする。

アーサー「今に化けの皮を剥いでやるド悪魔が」

アーサーの言葉に、森羅は睨みながらも

ニヤリと広角が上がってしまい

不気味な笑みを作り上げていた。

森羅「俺はヒーローだ……」

オグン「…………」

アーサー「どう見ても悪魔だよな」

その森羅の顔を見て、アーサーは指を指した。

森羅「俺はヒーローでないといけない!!

これは家族との約束だ!!!」

アーサー「…………」

森羅の言葉に、アーサーはじっと見る。

すると、スッとエクスカリバーを抜いた。

アーサー「俺も騎士王の座を父王から授かった…

なるほど…そこだけは気が合うな」

・

昔のことを思い出しながら、

森羅とアーサーは今戦っていた。

森羅の足の炎とエクスカリバーが

バンっとぶつかり合う。

アーサー「誓いを守る所だけは認めていたんだが

結局悪魔だった訳だ!!!」

アーサーはエクスカリバーを振って

バチンと森羅を弾く。

森羅「あぁ!!そうだ

母親(ババア)を殺した鬼を殺すためだったら

悪魔にでもなってやるぜ」

"そうだ殺せ"と、森羅の内にいる女は言う。

アーサー「でも最初からそんな奴はいなかった．

母親が鬼だったんだろ？」

森羅「それを12年も隠されて

馬鹿みてェに鼻息荒くしてたんだよ。

母親(ババア)もいねェ！仇の鬼もいねェ！

もう面倒だから全部燃やしてやるんだよ」

アーサー「なんでそうなる？意味がわからねェな

弟のショウはどうするんだ？」

森羅「……」

アーサーの言葉に、一瞬森羅の言葉が止まった。

森羅「うるせェ!!」

その怒鳴りは、内にいる女と同時に叫ぶ。