176.昔からあんなもん ページ31
〜no side 〜
森羅の振り回す足から炎が出て、
アーサーはエクスカリバーで防ぐ。
地面にギュルルルっと回る森羅に
アーサーはエクスカリバーを振った。
森羅「！」
そのエクスカリバーが、
森羅の心臓部分のそばに突きつけられる。
その隙に アーサーはゴスっと殴った。
アーサー「チャンスはあと1回
このままヒーローを捨てて死ぬか」
森羅「ヒーロー？そんな くだらないモノ
初めからいらねェ…！」
アーサー「くだらねェだと!?
だったら今まで俺たちが争ってきたのは
なんだったんだ！」
森羅「だから そんなくだらねェモノは
全部 燃やしてやるって言ってんだよ」
アーサー「……なら、Aを
助けたいと言っていたのも 嘘だったのか」
アーサーの言葉に一瞬、森羅の目が揺れる。
だが、
森羅「人の話聞いてたか!?燃やすっつってんだろ!!」
森羅の言葉は変わらなかった。
何度かの戦いの末、
アーサーは森羅に頬を蹴られた。
アーサーの頬が少しの血を流し 腫れていた。
アーサー「本気で殺す気でやらないと
こっちも危ないな」
アーグ「パーン中隊長」
パーン「もちろん…3人に
耐熱効果の
しかし…このまま続けさせれば
どちらかが死にますよ…」
貴方「…！オグン…？」
心配そうなAを横に
オグンはニヤリと笑っていた。
オグン「いえ…昔からあんなもんでしたよ…」
アーグ「!!」
オグン「A、アーサーも森羅も大丈夫だ。
だから、そんな不安そうな顔するな。
2人を信じてやろうぜ」
貴方「信、じる…？」
オグン「いっつも こいつらの
くだらない争いの審判やらされて
勝負がつかないから 毎回 俺が止めてたんです。
盛り上がるのはこれからですよ」
アーグ「パーン中隊長
いつでも止められる準備を」
パーン「わかりました」
森羅とアーサーの戦いを
見ることしかできないでいた。
アーサー「騎士とヒーロー…
どちらがすげェか なかなか勝負がつかなかった」
森羅「今となってはどうでもいい話だ」
アーサー「…………
そうか…お前は信念を捨てたんだな…
だったら もう遠慮する必要はない」
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年10月15日 0時
