【炎炎ノ消防隊】青い瞳が映す世界。9 (ページ12)

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貴方「私が大嫌いな能力で

火楽に誰かを乗せるなんて

考えたこともなかった…

でも、アーサーと出会って…

アーサーは私の能力をすごいって言ってくれた。

それから考え方が変わった。

私の能力で、助けることも出来るんだって…」

"自分の家を火事にしたくせに

こんなこと思うなんて変だよね"っと

最後に加えて、苦笑しながら言った。

アーサー「あれはAのせいじゃ_____」

アーサーの言葉を、

Aは首を横に振って止める。

貴方「それにね、今こうして

アーサーと空を飛んでるのすごく楽しいの

ね。火楽もそうでしょ？」

立髪のあたりを撫でて尋ねると

火楽は嬉しそうにひと鳴きする。

貴方「いつのまにか、火楽は

もうすっかりアーサーに懐いてるみたいだし」

アーサー「！懐いてる、のか？」

そう言われ、アーサーはさらに笑みを浮かべた。

"かわいいな"なんて思うAだった。

アーサー「A」

アーサーはキュッとAのお腹に手を回して

背後から抱きついた。

貴方「アーサー？どうした_____っ!?」

"どうしたの"と尋ねて振り返ろうとしたら

Aは耳に違和感を感じた。

同時に、変な感覚を覚える。

貴方「アー、サー……っ」

アーサーはAの耳を

噛んだり舐めたりしていたのだった。

アーサー「ふッかわいいな……」

自分がする行為に恥ずかしそうにするAを見て

アーサーは笑みを浮かべていた。

次に、Aの肩に顎を置く。

アーサー「俺は、Aが大好きだ」

アーサーの顔を見て、Aは微笑む。

貴方「私も、大好きだよ」

ー好きになったのが…アーサーでよかったー

2人の影は自然と空の上で重なっていた。

最高の休暇の日になったと 2人は感じていた。

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その翌日、何故だか

火縄の帽子が"ヌーディストビーチク"と

書かれたうさみみキャップだったこと、

それを見て桜備が怒り、

森羅茉希アイリス環を呼んで叱られていたことを

Aとアーサーは

頭にハテナを浮かべて影から見ていた。