79. 人を信じられるように ページ40
〜no side 〜
桜備は家に戻るなりAと話していた。
特殊消防官という言葉が出るたび
Aが怯えるように肩がピクリと上がるのを
桜備は痛々しく見ていた。
桜備「Aは、
オレが特殊消防官になるのをどう思う？」
貴方「……秋樽さんがそうしたいなら
そうしてもいいと思います_____」
桜備「だが俺が特殊消防官になるとすれば
俺はAにも特殊消防官の資格を取らせるぞ」
予想外の言葉にAは目を丸くする。
特殊消防官が嫌いなのを知っているのに
どうしてだろうか。
私に対する嫌味、なのか…
Aは不安が身体中を駆け巡る。
桜備「待て待て、勘違いしてるぞ？
俺はAを苦しませたいとは思ってない」
では どういうことだろうか。
Aは桜備の言葉を息を飲んで待った。
桜備「Aが特殊消防官の資格を取れば
お前も俺の傍にいられるだろ？」
貴方「！…それ、は…
秋樽さんの傍にいてもいいってことですか？」
震えた声のAに桜備は優しく頷いた。
内心 桜備は 毎日Aをひとりにすることに
不安と心配さがぐるぐると回っていたのだ。
桜備「それにな、俺が特殊消防官になれば
お前は 特殊消防官に対する考えも変わるだろ？」
貴方「変わ、る…？」
桜備「俺みたいな奴も 特殊消防官にいるってな」
貴方「…」
桜備「俺はAに、また
人を信じられるようになってほしい…
前を、見てほしいんだ」
Aは桜備の言葉に胸が苦しくなった。
どうしてか、自分はまだ前に進めないのだから。
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結祈華(プロフ) - ☆翡翠☆さん» 翡翠様 初めまして。そちらは間違いですので訂正させて頂きました。ご指摘頂きまして、ありがとうございました。 (2021年1月23日 11時) (
レス) id: df4c614de9 (このIDを非表示/違反報告)
☆翡翠☆ - 初めまして。翡翠です。ページ42の最後の『貴方と同じようにジョーカーに会い自分の弟のことを聞かされたと。』が2回続いているのですが、間違えて2回続けてしまったのでしょうか？言い方が酷くてすみません。 (2021年1月18日 16時) (レス) id: 48e40877cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年9月24日 0時
