56. 現れたんだよ!! ページ38
〜no side 〜
森羅達3人は、第1の隊員の動きを見ていた。
森羅「(全てが迅速で 統率の取れた隊だ すげェ…)」
その時、ふと森羅は路地奥に入ろうとしていた
一般の男の人を1人見つける。
森羅「？」
眼力×2.0の森羅はその様子が見えた。
蟲のようなものが入った小瓶を
その男の背中につけた。
白いローブの腕がそこから見える。
その蟲は男の体の中に入っていって…
森羅「蟲!?」
オオオオオ
男から炎が吹き荒れた。
ローブの腕はスッと路地奥へと消えた。
森羅「なッ!?」
貴方「森羅？」
アーサー「どうした急に!!」
森羅「現れたんだよ!!」
走り出した森羅を追うように
Aとアーサーも走る。
貴方「え!?それって」
アーサー「例の人工"焔ビト"の犯人か!?」
森羅「間違いない!!蟲みてェなもんを
身体に埋め込んだ!!
(あのローブ…!!)
逃がさねェぞ!!」
森羅は焔ビトを無視し、路地へ入ろうとした。
アーサー「この人はどうするんだ!?」
森羅「今は 第1に任せるしかない!!
誰だ!? あいつは!!
許さねェ！市民を守るのが消防官だろうが!!
俺の足から逃げられると思うなよ!!」
路地奥へと入っていく森羅を追おうと
アーサーは走る。
が、Aの足は止まっており
焔ビトをじっと見ていた。
アーサー「A!!」
貴方「…アーサーは森羅を追って！
この焔ビトは私が鎮魂する！
…早く、鎮魂させてあげなきゃ…
(森羅の話では 蟲が入ったことによって
焔ビトになったってこと。
そんな痛い思いをして…見てられない)」
アーサーの視線にAは優しく微笑む。
貴方「ここは大丈夫。アーサーは早く森羅を！」
アーサー「……頼んだぞ」
アーサーはうなずき 路地奥へと入っていった。
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年9月19日 1時
