【炎炎ノ消防隊】青い瞳が映す世界。3 (ページ29)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:128,851 hit

・ページ29

・

バーンズ「第8の君たちの相手は私がしよう」

森羅「(第1の大隊長レオナルド・バーンズ!!

目に物を見せてやるぜ!!)」

ふんっと鼻から息を吐く森羅。

Aはというと、下を俯き

必死に震えを押さえようとしていた。

環「なんであんな奴らのために大隊長が!!」

フェンス越しに叫ぶ環を茉希は横目で見ていた。

バーンズ「…A」

名前を呼ばれ、ピクリと肩が上がるなり

バーンズを見た。

バーンズ「君も手を抜かずにやりなさい。

その場に立っているだけも苦しいだろ」

貴方「っ!?」

思わず一歩足が下がる。

が、Aは唇を噛み締めて足を戻す。

茉希「…Aちゃん、顔色が悪い…

それにバーンズ大隊長、Aちゃんの

名前を呼ぶのに圧があるというか…

2人って……本当に新人大会で会っただけ…？」

Aはなんとか気持ちを落ち着かせようと

ひとつ、息を吐いた。

アーサー「……A」

隣から聞こえてきた声に驚きつつ

アーサーに顔を上げるA。

アーサー「……大丈夫か？」

貴方「！………うん。多分…」

Aは下を向きながら小さく答える。

アーサー「…」

アーサーは何も言わずに Aの頭を強く撫でた

貴方「！ア、アーサー？」

アーサー「第1の大隊長なんて俺が倒す。

だから怖くないだろ」

アーサーのいつもの様子を見て

Aは少しの安心を覚えて思わず笑みが溢れた

バーンズ「来なさい」

バーンズの眼帯をされた右目から炎が吹き荒れた

環「よその二等消防官のために大隊長が

わざわざ相手するなんて…

ぐぎぎ私も相手してもらったことないのにッ」

能登「(あの娘は新人大会にいた娘だ～！)」

茉希「あのバーンズ大隊長の組手を

この目で見られるなんて…」

バーンズが睨む中、まず森羅が動こうとする。

が、

アーサー「お前の番は回って来ないぜ」

森羅「！？」

その森羅の前に腕を出してアーサーが止める。

アーサー「Aも怖がっている。

俺があの大隊長を倒す。

颯爽と一本取ってジ・エンドだ」

アーサーは自分の手を見る。