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アーサー「く…(なぜだ…全く力が出せない…)」
その時、赤く光る鳥が1羽
アーサーのエクスカリバーを持つ左手にとまる。
赤く光るのは炎の輝きだった。
アーサー「!この不死鳥は…」
Aの出す火楽だと気付くアーサー。
火楽は何かを訴えるように鳴きながら
アーサーの左手から右手へと移動する。
アーサー「(左…右……)…!!」
アーサーはハッとした。
アーサー「なに…エクスカリバーが…左…?」
「あ?なんだ また言い訳か?
お前の実力なんて 元々こんなモンなんだよ」
アーサーの気づいたことに
火楽は安心したようにひと鳴きすると
手から離れてパタパタとその場で飛ぶ。
アーサー「なぜ 右利きの俺が
左手で持っているんだ…?」
「はぁ!?知るかよ!!お前 バカじゃねェの!!
あの世でもそうやって言い訳してろ!」
アーサー「………」
アーサーはパンッと左手から右手へ持ち変えると
素早く動いた。
速すぎて、焔ビトも目で追えなかった。
"紫電一閃"
アーサーはいつのまにか焔ビトの背後にいて
エクスカリバーを鞘にしまう。
すると、
ドッ
焔ビトから爆発が起こり、灰となっていた。
「………なんじゃこいつ…バカ強い!?」
アーサー「なんだ…おかしいと思った…」
アーサーはそう呟くと
背後にいる火楽の方へ視線を移す。
アーサー「助かった、不死鳥よ。感謝する。
……Aも、ありがとうな」
アーサーが言い終わるタイミングに
火楽はユラユラと炎が揺れ、ボッと消えた。
その消え方は異常で、
まるで 炎を操るA自身に何かあったからこそ
消えるような消え方だった。
アーサー「!Aに何かあったのか!?
急がなくては_____」
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年9月12日 2時