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ー…ここにいたら アーサーは私を守ろうとする?
それで、邪魔になるかもしれない…ー
アーサーが自分を背中へ隠した時点から
薄々と気づいていた。
貴方「……わかった。アーサーも気をつけてね」
Aは手のひらから大きな火楽を作り出すと
背中へ飛び乗って森羅を追った。
「まあいい。お主を倒したらすぐに追う」
アーサー「追わせはしない。
貴様達はここで倒れるからな」
Aの方を横目で見て話す第5の隊員に
アーサーは強く言い放つ。
「増強された火力を一点集中させて放つ新兵器!
死体も灰も残すなよ!」
「うはは!薬のおかげで体の内から外まで
炎が!力が!沸き立っちまう!!」
焔ビトはそう叫びながら
自分の切られていた半分の右腕から
ココココォッとアーサーに向けて炎を撃った。
アーサー「!!」
間一髪のところをアーサーは避ける。
アーサー「あぶねェ!!
貴様!!騎士の照り焼きにするつもりか!?」
「照り焼き?
てめェになんのタレがついてるって言うんだ?」
焔ビトはアーサーとの距離を詰め、
再び先程の炎を発射する。
タタッとアーサーはかわす。
アーサー「我は灼熱の地に降り立ち…
金色の衣まといて…」
アーサーは剣にプラズマを走らせ
エクスカリバーを焔ビトに向ける。
「は?天ぷらの話か?」
焔ビトの撃つ炎を
エクスカリバーでバチンと斬った。
「お前 バカだろ?」
アーサー「騎士だ」
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火楽に乗っていたAは
当然 発火能力を使っているため
青い瞳が光っていた。
貴方「……火楽」
自分が今乗っている火楽とは別に
もう一体、小さな火楽を手のひらから作り出す。
貴方「お願い。アーサーに何かあったら
助けてあげて」
小鳥の可愛らしいひと鳴きすると
小さな火楽は飛んできた方向を戻った。
Aはアーサーへ 火楽を飛ばしたのだった。
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年9月12日 2時