【炎炎ノ消防隊】青い瞳が映す世界。２ (ページ35)

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「私見たのよ。

あの子が炎を操って火事の家から出てくるのを」

「怖いわ…

第三世代っていうの？

能力を使えることを隠していたのよきっと」

「その炎がね、鳥に見えたのよ。

悪魔の子よ。炎に命を吹き込む、悪魔_____」

近所の人たちや親戚の人達…

Aのことを陰口で話していた。

炎を変形させることが出来るため

炎に命を吹き込む…"悪魔の子"と呼ばれ続けた。

当然誰も引き取り手がいないため、

一時、皇王庁や特殊消防隊に預けられた。

どうするかどうか、

そんな会議が毎日のように行われた。

それを聞いているうちにAは

自分が邪魔な存在だと思い始める。

Aは決めた。

ここから逃げ出そうと。

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貴方「それから、大隊長に拾われて

引き取ってもらうようになった。

…ね、おかしな話でしょう？

私は悪魔なんだよ_____」

アーサー「違う。Aは悪魔じゃない」

アーサーはAの手を外し体を起こすと

Aの体をギュッと抱きしめた。

Aの体から力は抜けていて

今にも消えてしまいそうだった。

アーサー「…苦しい思いをしてきたんだな。

でももう大丈夫だ。俺がいる。

俺が…Aを守る」

貴方「っ…ありが、とう」

アーサーはさらに腕に力を入れた。