33. お母、さん……っ ページ34
〜no side 〜
A赤翼は 母と父の3人家族だった。
だが、Aがまだ5歳の頃 父は消防官の仕事で
殉職してしまった。
貴方「…お母、さん……?」
母「なんで…なんでなのよ…
私をひとりにしないでよ_____」
父は優しすぎるあまり、人命救助を
誰よりも優先した。
それが仇となったのか、父は逃げ遅れたのだ。
父が亡くなって直後、母の様子がおかしくなった
ひとりで小さくぶつぶつと
父に向けての言葉を呟くのだ。
その様子を見たAは 母を心配した。
貴方「お母さん…私、私が頑張るから…
だから…もうそんな顔しないでよ…」
母「…」
そんな毎日が続くうちに
母はようやく元に戻った。
それと同時に、母のお腹に
赤ん坊がいることが発覚した。
産まれてきた赤ん坊の名前は"カナ"という女の子
こうして、Aとカナ、母の
3人で毎日を過ごしていた。
が、それもとうに崩れる。
貴方「お母さん ただいま_____」
ドン
ある日、Aは
外で遊びに出かけており家に戻った。
家に入るなり、大きな爆発が家を襲った。
Aは頭を撃ち、痛みと共に目を開けてみる。
目を開けるとそこには炎の海が広がっていた。
母「A!逃げなさい!」
貴方「お母、さん……っ」
母「逃げて_____」
貴方「いやああああああああっ」
Aは叫んだ。
母が逃げてと手を伸ばすとき、
Aの手から炎が吹き荒れる。
その炎が鳥の姿に変わると
Aを家から外へと出した。
Aが能力者になったのは この時だった。
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年9月12日 2時