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茉希「来賓のお偉方も来てますよ」









ふと、茉希は遠くを指差す。









その先にはテントの下にベンチがあり

何人かが座っていた。









茉希「あの方が灰島重工の社長でしょ

その隣が聖陽教会の司祭さま」









その中には、白衣の中に横シマのシャツを着て

髪の毛がややアフロで、どこか

怖い雰囲気を纏った男がいた。









茉希「119以外にも この大会に注目してるから

頑張ってくださいね!」









森羅「マキさんの中では あの2人も

119と同列ですか」









貴方「………」









Aは"灰島"と聞いた瞬間に身体が強張り、

同時に周りに視線を向けた。









周りには特殊消防官ばかりだった。









改めて感じた事実に、唇を噛む。









貴方「(やっぱり、気分が悪い……)」









Aが地面に視線を落とした時、









アーサー「どうかしたか?」









アーサーがAの顔を覗き込んで声をかけた。









貴方「……………ううん、何でもない…」









Aはひとり、背を向けて歩き出していた。









茉希「Aちゃん?どこに行くの?」









森羅「A」









貴方「少し歩いてきます。

大会が始まる頃には ここに戻るので」









Aは"大丈夫"と言う顔で言うと、

どこかへ歩き出す。









アーサー「………」

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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年9月12日 2時

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