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アイリス「桜備大隊長…」
桜備「今は そっとしておいてあげましょう」
貴方「……」
Aは、その女の子を見て
胸元でギュッと手で拳をつくった。
貴方「(…1人の心細さを私は誰よりも知ってる)」
かつての自分と重ねつつも
目を一度閉じ、再度開けると前を向いた。
桜備「家に入るぞ」
桜備を先頭に、家に入ろうとする第8。
後ろの森羅とアーサーを
チラリと見た桜備は目を見開く。
桜備「シンラ アーサー ちょっと来い」
2人は頭にハテナを浮かべながらも
桜備の背中を追った。
貴方「(…秋樽さん、怒ってたな…)」
アイリス「……お2人、どうしたのでしょう」
茉希「あの2人は遺族の前で
武器を公に出したからですよ…
…でも、Aちゃんは
すぐに武器をしまってましたよね?
言われたわけでもないのに、どうして…」
貴方「………少し考えれば わかることですよ」
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桜備「今は 時間がないが…
武器を公に見せるなと言っただろ」
森羅はハッとして、いつのまにか 防火コートから
武器を出してしまっていたことに気づく。
だが、アーサーは平然としていた。
アーサー「なんでだ?そんな決まりは
消防官の規則にはない…訓練校でも習わなかった」
アーサーはカチャっと
エクスカリバーを誇り気に前に出す。
アーサー「エクスカリバーは俺の誇りだ。
なぜ コソコソ隠さなければならない」
桜備「我々 特殊消防隊の任務は
"焔ビト"と戦い 殲滅することだ。
"焔ビト"は元人間…鎮魂を名目にしてはいるが
俺たちがやっていることは_____殺しだ」
桜備の鋭い目に 森羅とアーサーはビクッとし
同時に気付いた。
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クリーム(プロフ) - とてもサクサクと読みやすく面白かったです。これからも頑張って下さい! (2020年9月25日 13時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年9月8日 15時