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7.笑えないの? ページ11

〜no side 〜









桜備「ヒーローになるチャンスだぜ」









発進しているマッチボックスの中で

カポッと桜備にヘルメットを被せられた森羅。









「はいッ できたよッ」









森羅「やったぜ!!

これで みんな守れるぞ!」









お母さんは森羅の背に布をマントのように結ぶ。









子供の森羅は嬉しそうにマントをなびかせた。









森羅「お母さん 見てッ

ヒーローみたい?」









「うん!かっこいいよ」









昔の頃を思い出しながら

ヒーローになる、と強く心の中で思う森羅。









そのとき、ふと斜め前に座る彼女を見る。









その彼女は 隣に座る茉希とアイリスと

少し距離を取るように感じられた。









隣に座っていた桜備は

森羅の様子に気づき声をかけた。









桜備「Aが気になるか?」









桜備は森羅にのみ聞こえるような小さな声で

彼女のことを聞いた。









森羅「…彼女も、特殊消防官だったんですね…」









桜備「だが、任務は今日が初めてだ」









森羅「え?」









桜備「お前と同じ、ある意味新人だ。

仲良くしてやってくれ」









森羅は驚いて目を丸くしていた。









次に森羅は彼女の方を見て挨拶を交わす。









森羅「あの、挨拶まだでしたよね?

本日から第8特殊消防官隊に配属されました

第三世代消防官 森羅日下部です!!」









初めて 火縄に挨拶した時のように

森羅はしっかりと挨拶をした。









貴方「…」




一方でAはチラリと森羅を見ると

少し間を開けて黙って軽く会釈をし 視線を逸らす









森羅「えと…あの…」









その態度に森羅は不安を覚える。









桜備「…はぁ…なぁ、A。

挨拶くらいはしっかりやれ、な?」









それを見かねた桜備はAに強く言う。









Aは気まずそうに桜備を見て

次に森羅を見た後 考えながら口を開いた。









貴方「第8特殊消防官隊

第三世代消防官、A 赤翼です。


任務は本日が初めてなので

貴方と同じ…だと思います。


宜しくお願いします」









わかりやすい挨拶をすると

再びすぐに視線を逸らす。

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クリーム(プロフ) - とてもサクサクと読みやすく面白かったです。これからも頑張って下さい! (2020年9月25日 13時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2020年9月8日 15時

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