46.WARNING TO HIM ページ9
〜no side 〜
鬼ヶ崎「忍霧……忍霧！」
カイコクはひたすら穴へ向かって叫び続けた。
鬼ヶ崎「どうしたんでえ！返事をしな！」
アンヤは穴を見ながら
怒りと心配が混ざった表情をしていた。
・
ズル…
ズズ…
ドサ
物陰に隠れたザクロの目の前では
真っ黒の女が作られて、立ち上がって、
消えて……そんな光景がリピートされていた。
忍霧「(…なんなんだあれは…
4体……いや、もっといる…)」
ザクロが考えていると、
「ぷえ〜」
忍霧「！！」
手に抱えているゴールデンパカメラが鳴いた。
「ぷえ…」
ザクロはすぐにパカメラの口を押さえる。
そして、
忍霧「……」
背後には、その黒い女が立っていた。
ザクロは女を見て、女も更にザクロを見る。
忍霧「っ…」
パカメラの耳を片手で持ちながら構えるザクロ。
忍霧「くそっ…」
ナイフを構えるザクロを女はじっと見ていた。
ググ…
そしてザクロに背を向けて遠くに歩いて行った。
忍霧「(……敵では…ないのか…？)」
パラ
パラ…
少し安心するザクロの上から
瓦礫のようなものが落ちてきた。
ダン
重い音とともに何か黒い塊が降ってきて
ザクロはビクっと驚いた。
「……んだよ」
改めて見てみると、その何かは……
駆堂「無事じゃねーか!!」
忍霧「……なっ…」
アンヤだった。
アンヤはザクロが心配で上から落ちてきたのだ。
忍霧「なぜ貴様まで降りて…」
駆堂「ああ!?テメーが
うんともすんとも言わねーから
様子見に来てやったんだろーが！」
ズ…
その時、アンヤも黒い女に気づいた。
黒い女は2人をじっと見ていた。
駆堂／忍霧「「……っ」」
駆堂「鬼ヤロー、なんか武器落とせ！」
アンヤは上にいるカイコクに叫ぶ。
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年5月6日 0時
