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ザクロはロープを腰に巻き、
ラフレシアの穴の前に立っていた。
忍霧「……」
ザクロは穴をじっと見ると
決意したかのように、両手を横に広げた。
タンッ
ザクロはその場から飛んだ。
駆堂「普通に飛べや」
____1回クルリと回って…
ガガガ
ロープがザクロとともに落ちる音が鳴る。
そして、
ガクン
忍霧「うっ…」
落ちるザクロは底までいかず、途中で止まった。
駆堂／鬼ヶ崎「「う、ぐっ」」
ザクロのロープを上で支えている
カイコクとアンヤ。
ズズ…
鬼ヶ崎「!!」
ラフレシアの花の上は、滑ると気づいたカイコク
鬼ヶ崎「やべえ、ここ…滑る…！」
駆堂「早くしろ！マスク野郎」
ズリズリと少しずつ滑る中、
カイコクとアンヤは全力でロープを掴んでいた。
忍霧「簡単に言ってくれる…」
上にいる2人の言葉を聞き、呆れるザクロ。
ザクロはゆっくりと下に降りていた。
忍霧「(…しかし、なんて臭いだ…
言われずとも長居したくない)」
ラフレシアの強烈な臭いに
内心ザクロも早く抜け出したいと思っていた。
降りていくと、ようやく見えたラフレシアの底。
辺りを見回すと、植物のツタのようなもので
縛られている…
忍霧「…あれか…！」
ゴールデンパカメラを見つけた。
忍霧「鬼ヶ崎！聞こえるか！」
ザクロは上にいる2人に声をかけた。
鬼ヶ崎「なんでえ！見つかったか！」
忍霧「ああ。ただこのままだと手が届かない。
いったんロープを外してから回収する！」
鬼ヶ崎「オイ待…」
駆堂「あぁ!?」
2人が戸惑いの声を上げる中、
ザクロはナイフを取り出すと、
腰に巻かれていたロープを
ブツ
切った。
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年5月6日 0時
