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鬼ヶ崎「……分担しねえか？
中に入って捜す係とロープでそいつを支える係」
その言葉に2人はカイコクをみた。
鬼ヶ崎「俺ァ、この中では一番体格がいい。
責任もってロープを支えるぜ」
忍霧「鼻声だぞ、鬼ヶ崎」
カイコクは自分の鼻を押さえながら話した。
駆堂「オレだって腕力なら自信あるぜ。
シン兄より腕相撲強いし」
忍霧「誰だそれは…」
鬼ヶ崎「そんじゃ忍霧が花に入る係だな」
カイコクとアンヤは
納得したように顔を見合わせた。
忍霧「ちょっ…ちょっと待て
勝手に話をすすめるな」
だが、ザクロは納得がいかないようだった。
鬼ヶ崎「ちっこいし、軽いし。
臭い避けのフィルターも完備。適任じゃねェか」
忍霧「ひ、人を電化製品のように…」
駆堂「じゃ、手分けして
ロープになるもん探そーぜ」
鬼ヶ崎「あいよ」
忍霧「おい!!」
・
カイコクら3人は一度、森の中に身を潜めた。
そして、
コン
森の中から浮いているマンボウに石を投げた。
マンボウは辺りをキョロキョロして
汗をかいて怯えているようだった。
このマンボウは"スカイマンボウ"。
ストレスに弱く、
1匹ぼっちが嫌いという弱点がある。
他のマンボウにも石を投げ続ける。
すると、
ピュウウ
マンボウたちはラフレシアから離れ、
どこかに飛んで行った。
駆堂「おし散った」
鬼ヶ崎「行くぜ」
アンヤとカイコクは真っ先に飛び出し、
残るイカを仕留めることにした。
イカの名は"エアースクイッド"。
焼いたら美味しい…ただそれだけのイカ。
カイコクは狙いを定めると、刀に手をかけた。
ビュッ
ビュッ
ビュッ
カイコクは抜いた刀でイカを切った。
イカからはイカスミが出ており、
カイコクの頬にイカスミがついた。
鬼ヶ崎「！」
カイコクは先程切ったイカを見る。
そのイカからはグニューっと何かがでて……
ドス
駆堂「気ィつけろ、ボケ」
そのイカを、アンヤが鉄パイプで殴った。
鬼ヶ崎「わりわり…忍霧は？」
カイコクはラフレシアの方を見た。
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年5月6日 0時
