・ ページ28
〜貴方side 〜
アカツキ「……」
貴方「！」
私はアカツキ君の顔を覗き込んだ。
アカツキ君の目がゆっくりと開く。
アンヤ「起きたかよ」
アカツキ「A、さん……おはようございます…
アンヤ君………重いです…」
アンヤ君は寝ているアカツキ君の上に座っていた
アンヤ「オメー、いびきくらいかけや！
マジで死んでんのかってくらい無呼吸だったぞ」
貴方「アンヤ君、目が覚めるように
こうやってアカツキ君の上に
何度も乗ってたんだよ」
アンヤ君はアカツキ君から降り、
アカツキ君は体を起こした。
アカツキ「…えと…そうだ、ゲームは…？」
アンヤ「んなもんとっくに終わった」
アンヤ君は腕組みをして
怒りながら口を開いた。
アンヤ「オメーが倒れた後、
めちゃくちゃ大変だったんだぞ！
パンダはいうこと聞かねーわ、
鬼ヤローは悪臭でダウンするわ、
Aは泣き続けるわで……」
アカツキ「……Aさん、泣いたんですか？」
貴方「そ、そんなのどうでもいいよ…」
恥ずかしくてそっぽ向く私を
アカツキ君はじっと悲しそうに見てきた。
アンヤ「結局、助けに来た
マキノをエサにおびきよせて…
でも、Aの言うことも
少し聞いてたな、あのパンダ」
貴方「そんなことないよ。
多分アカツキ君のことだから
反応してくれただけで…」
私はあの時、
パン太郎に泣きながら必死で叫んだ。
貴方『お願いパン太郎！
アカツキ君が……アカツキ君が……っ』
アカツキ「そうでしたか……
Aさんが俺のために泣いてくれて…」
貴方「いや、そこは別に……」
"ありがとうございます"と笑みを向けた彼。
アカツキ「ご迷惑をかけてすみません…」
ぐぅー
アンヤ「……」
その時、アカツキ君のお腹の音が響いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年5月6日 0時
