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入出「カラカラ砂漠のような
暑くて風化しやすい場所ならともかく、
白の部屋のような空調が整った部屋では
組織が融けるまで相当時間がかかります。
この島って、遊園地だったんですよね。
ここからは適当な想像ですけど…
あの映像、お化け屋敷かなにかの
ムービーだったんじゃないんですか？」
アカツキは話しながら人差し指を立てた。
入出「ほら…お客さんをより怖がらせるために
スタート前に見せるでしょう。
ショートのホラー映画」
アカツキは冷たい目をしていた。
入出「つなぎの編集が雑だったので
ずっと気になってました。
本当に脱出方法がないなら
パカさんは今もどこかに今までの脱落者を
匿っているんじゃないんですか。
例えばタワー51階以上の禁止区域とか、
地下に____。
まあ、全部俺の想像で願望ですけど」
アカツキはエレベーターのボタンを改めて押す。
エレベーターはウイィイと音を立てて動き出した
入出「でももし俺の仮定が正しいのなら
ユズ先輩は必ず保護してください」
エレベーターの扉が開き
パカがエレベーターから出ていく。
入出「それと…
…Aさんを傷つけるのもやめてください」
アカツキの言葉にパカは止まる。
入出「……エンディングもじきです。
主さんにお伝えください。
________これ以上掻き乱すなと」
パカはチラリとアカツキを見る。
そして、
パカ「…それ以上好意を寄せてしまうと
きっと後悔なさいますよ____」
小さな声でそう言い放つと
エレベーターの扉は閉まった。
入出「……パカさんには関係ないですよ」
ひとりのエレベーター中、アカツキはそう呟いた
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年5月6日 0時
