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〜no side 〜
アカツキはパンダの肉球クッションと
薄い毛布を手にして、第3研究室に足を踏み入れた。
入出「月が綺麗ですね」
窓を見て呟く。
アカツキはカプセルの中にいるマキノを見た。
入出「少し、恋バナしましょうか」
そして、カプセルに寄りかかる。
入出「俺ね、昔の記憶ないんです。
今のお母さん…血が繋がってないんですけど
明るくてよく笑う人で…大好きなんです。
たまーに俺のこと見えてないんですけど
……いいんです。俺が好きだから、いいんです」
首からさげているカードを見る。
入出「それに俺、今嬉しいんです。
俺の中になかった新しい感情を
"彼女"は俺に芽生えさせてくれました」
アカツキの頭の中ではAが浮かんでいた。
カプセルで眠るマキノを見る。
入出「…マキノさんは、いま好きな人いますか？」
もちろん聞いても返事はない。
入出「…好きな人の気持ちが
べつに自分に向いてなくてもいいと思うんです。
自分をみてくれなかったり、
1番の存在になれないのはふつうのことなんです。
マキノさんも、それじゃダメですか…？」
アカツキは立ち上がり、カプセルに手をあてた。
入出「受け入れれば、苦しくなくなります。
受け入れて、先に進んでください」
貴方「アカツキ君いた…」
入出「！Aさん？」
アカツキのいた部屋にAも入ってきた。
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年4月22日 20時
