モノクロの世界に光を。６【ナカノヒトゲノム】 (ページ25)

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～no side ～

ヒノキに付き合い、シンヤとカズハは

とある家に向かおうとしていた。

キ…

目的の家から誰かが出てきた。

ヒノキ「失礼。入出さんでしょうか…」

「はい？」

その女の人は回覧板を手にしていた。

ヒノキ「申し訳ありません。

都内で探偵業をしている、更屋敷と申します」

「え…探偵さん？」

ヒノキ「息子さんの…連続失踪事件の件で

いくつかお尋ねしたく」

「ああ…！テレビで見ました」

その瞬間、その場にいたものが感じた。

「物騒ですよねぇ」

妙な違和感を____。

「先日アカツキにも話してたんですよ。

気をつけなさいねって」

ヒノキ「(……あれ？なんだか妙だ)」

まるで、他人事のように話す口振り。そして、

ヒノキ「(噛み合わない…)」

話の噛み合わなさ。

ヒノキ「あの…アカツキ君は…？」

「あ！アカツキにご用でしたか。

いま、呼んできますね」

カズハ／シンヤ「「……」」

ヒノキ「……え？」

3人は目を見開いた。

入出アカツキは失踪しているはず、なのに。

「今、2階におりますので」

にこやかに女性は家に招き入れた。