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那須くんはお兄ちゃんのお兄ちゃんって感じ。
なんか二人の絡み、可愛いから好きなんだよね〜
…ヲタクか←
金指「てことで那須。ここ貸してね」
那須「えーどれくらい？」
金指「んー分かんなーい」
那須「分かった。じゃあ終わったらまた声掛けて」
金指「了解ー」
あそこだと色々大変なことになるからわざわざここに来てくれたってこと？
ちゃんと話、聞いてくれるんだ。嬉しいし、また惚れてしまいそう。
「お兄ちゃん」
金指「…とりあえずなんか飲む？」
「え、」
金指「俺ーはぁココアにしよー。Aは？」
「…お、お兄ちゃんと同じで」
金指「はいよー」
お兄ちゃんがカウンターで一生懸命ココアを作っているのがすごくかわいくて、いやかっこよくて、とにかく好きだなって思った。
で、お兄ちゃんがココアを持って来てくれた。
金指「はいおまたせー」
「ありがとう」
金指「うん。で、話は？」
「えっとね、」
お兄ちゃんにじーっと見つめられて恥ずかしくなった私は少し俯いた。
手が緊張で震えてる。
けど、言わなきゃ。
「私、お兄ちゃんの事がっ、好き。…です」
金指「…」
無言。
これは、返事がないことが返事、ってやつかな、？
「きゅ、急に言っちゃってごめんね、迷惑だったよね」
泣くな、自分。
とりあえず帰らなきゃ、お兄ちゃんに悪い。
「じゃ、じゃあ私は先に帰ってるね」
金指「なんで？」
「え？」
金指「なんで帰るの？」
「だ、だって」
金指「いい逃げなんてやめてよね。俺傷つくじゃん」
「ご、ごめん」
お兄ちゃんがそういうから私はもう一度座りなおした。
目の前のお兄ちゃんはカップの中のココアを見つめたまま動かない。
「えっと、」
金指「まず、俺はAの気持ちに応えれない。ごめんね」
「っ、」
金指「でもさ、俺、嬉しかったよ。Aがそう思ってくれてて。
気付いてあげられなくてごめんね、A」
頭をなでてくれるお兄ちゃん。
小さい時に私が泣いてたらこうやって慰めてくれてたよね…
お兄ちゃんとは恋人になれなかったけど、ちゃんといい人見つけて紹介するから。
その時は笑顔で頭撫でてね
「お兄ちゃん」
金指「なに？」
「なぁんでもないよ」
金指「なんだよそれ〜。ぽぅうぉっほっ」
「やっぱりおかしい」
私のお兄ちゃんは世界一かっこいい。
大好きなお兄ちゃんです。
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作者名：雪の王子様 | 作成日時：2020年11月18日 21時
