君に恋して恋されて (ページ11)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:5,814 hit

借り物競走【安嶋秀生】ページ11

(季節感おかしいのはガン無視で)

今日は私たちの学校の体育祭。

正直めんどくさい。

なぜかというとめんどくさいから()

体育祭なんてしなくても生きていけるじゃんか。

でも、

安嶋「あ、Aちゃんじゃん。おはよう」

「あじ！おはよう！」

安嶋「今日も元気だね」

「当たり前じゃん！」

安嶋「あははっ。おで(俺)も今日も元気だからおそろいだね」

「うんっ！おそろい！」

愛しきあじこと安嶋秀生の勇士を見れるから体育祭も案外悪くない。

安嶋「Aちゃんはなんの種目に出るの？」

「玉入れ？」

安嶋「え、かわいい笑」

「ば、ばかにしてるな！？」

安嶋「してないしてない笑」

「そういうあじこそ何に出るの？」

安嶋「おで？おではぁ～借り物競走」

「あら」

なにそれ、なんか少女漫画みたいな展開期待したくなるじゃん！？

あの

安嶋『一緒に来て！』

『え、！？』
(お姫様だっこ)

『な、なんで！？恥ずかしいからっ！///降ろしてよ』

安嶋『…女の子走らすわけにはいかないから』

『…ばーか』

～お題は好きな人～

みたいなやつ！

ならないかなぁ…

安嶋「じゃ、おでは友達んとこ行くね」

「うん。お互い頑張ろうね」

笑顔で手を振りながら去って行った。

ああもう…

「今日も安定のかっこよさ…」

内村「Aは今日も変わんないねぇ笑」

「うっちーじゃん。おはよう～そっちこそ今日も変わらず…」

仲がいい男友達、うっちー。

この人は私があじのことを好きなのを知っている。

というか…たぶんあじ以外はみんな知ってる笑

内村「告りなよ」

「無理無理無理！さすがにそんなのできない！」

内村「え～2人、絶対両思いなのに」

「それはないな。実際にあじ人気者だし、かわいい子と仲いいし…」

内村「Aが一番かわいいから大丈夫だって～」

別にうっちーに言われても嬉しくないし、とか言いながら窓の外に目を向けた。

あと数時間後にはあのグラウンドであじが颯爽と走って女子がキャーキャー言ってるんだろうな…

私だけのあじになってくれたらいいのに…

まあ無理だろうな。

そのあと、担任の指示があって私たちは外へ出た。

日差しが容赦なく肌を焼いてきた。