口説き後輩【目黒蓮】 ページ2
目黒「ねえ付き合お」
「無理」
目黒「いーじゃん。減るもんじゃないし」
「私の体力と趣味に使う時間が減る」
登校中、横で口説こうとするこいつは目黒蓮。
一個下の後輩である。
事の始まりは入学式で教室の場所が分かっていなかったこの人を連れていってあげた事だ。
それ以来ずっとこうやって私の側にいるのだが…
「あんた自分がモテてるの分かってんの？」
目黒「んーそれなりに？」
「あら、うざい」
目黒「ねえなんで！？」
「とにかく周りの女子からの視線が痛いから離れてくれる？」
こいつは高身長なうえにイケメンであるため異常にモテる。
実際靴箱に入っている山積みのラブレターを何度も目にした。
だから平凡な私が隣にいるとこちらにその気がなくても恨まれてしまうわけで。
目黒「じゃあAが俺の彼女になればいいんじゃない？」
「…死ねって言ってる？てか先輩って言えよ」
目黒「え、なんで？」
「あんたと付き合ったら学校中の女子敵に回すんだぞ！？」
深澤「あーもうかぁいいなぁ❤」
〇「も〜たつくんたらぁ❤」
「…あのバカップル以外敵に回す」
目黒「うわ、ふっかさん今日もやばい(笑)」
同級生の深澤カップルの彼女ちゃん以外はほとんどが目黒を好きなようなので。
私にはそんなリスクをおかしてまでこの人の気持ちに答えるつもりはない。
まあ私も目黒の事は好きなのだが。
目黒「じゃあ、俺がモテなかったら俺の事好きになってくれますか？」
「え、別にどんな目黒でも目黒でしょ」
目黒「そうっすか。あと俺の事蓮って呼んでよ、A」
「お前が私の事先輩って呼んだら考えてあげるわ」
目黒「それは無理だな」
前方に友達を見つけた目黒は長い脚をポンポン投げ出しながらその友達の所へ行った。
普通にしてたらカッコいいのにな…なんて思ったのは秘密。
(文字数の関係で次行きます)
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作者名：雪の王子様 | 作成日時：2020年11月18日 21時
