橙色の幼なじみ【本編】

25 ページ25

.



康「えっと、Aをここに呼んだ理由はな？」





康「8月8日の、俺らジャニーズJrのライブに来て欲しいなって思って」





A「え…？いや、ほら、私外れとるよ？？」





康「関係者席になるけど、席はあるで」





A「いや、私関係者ちゃうよ！？」





関係者席って、ジャニーズの人とか、親御さんとかが来るとこちゃうの！？





たかが幼なじみの私なんかが行ってええとこちゃうよ！？





康「俺が落ち込んでるとき、励ましてくれたんは誰？俺がジャニーズ辞めそうなとき、そばにおってくれたんは誰？」





康「全部Aやん。そんなAやからこそ、明日のライブは見に来て欲しいねん。」





康「お願いします…。」





敬語も使って、頭を下げた康二。




こんな姿を見るのは初めてで。





A「うん、分かりました。ありがたく行かせてもらいます。」





A「皆さんも、ありがとうございます。」





そう言って、私も頭を下げた。





岩「康二、もう頭上げな？ほら、Aさんも。このままAさんが泊まるホテルに行く予定だから、色々話そ？」





佐「そうそう！！佐久間はAさんしか知らない康二のマル秘話聞きたい！！」





渡「え！いいじゃん！最高！」





目「なんか、中学生の話とかあれば聞きたいです」





ラ「2人は同じクラスになったことありますか？」





深「俺、深澤担になった理由聞きたい！！」





宮「そんなに一気に質問したら大変でしょ？」





阿「そうそう。だから、ふっかの質問は無視でいいからね？」





深「阿部ちゃあああん？」





わちゃわちゃしてる皆さんを見ていると、なんかこっちまで笑えてきて。





康二と2人、目を合わせながら笑って。





ホテルに着くまで、質問コーナーで楽しんだ。













結局、最後まで無視されたふっかさんの質問には答えることは出来なかったけど、





深「また今度、俺推しになった理由教えてね？」





なんて言葉をこっそり言ってくるから、私の耳が無事に死んだ。

26→←24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す