肝試し2 ページ39
(モトキ視点)
今回はイベント会社の運営する肝試しだから結構本格的らしい…古い小屋に入って説明を聞く。
「こちらの提灯の光を頼りに森の奥にございます祠のお札を取ってきていただきたいのです…ですが、お気をつけください。この森にはまやかしが出るという言い伝えがございますので…。」
…案内係のひとの不気味な演出も加わって本当に怖い。
これはきっとンダホもマサイもさらにビビってるだろうなぁ(笑)
そんな俺の予想通り説明を全部聞き終わってから外に出るとンダホとマサイは見た目で分かるほど怖がっていた。
こういう状況でもあまり怖いと感じない俺はカメラを構えると大きな身体を縮こまらせて怖がるンダホにちょっと意地悪を言ってみる。
「いっつもさー心霊系で前行くの俺とかシルクじゃん?…だから今回はンダホとマサイで行ってみてよ!はい、提灯。」
「えええ!?そ、それいうならAもいつもやってないじゃん!?!?」
「!!いや、俺は……俺は今回初参加だからいーの。後ろで見てる(笑)」
思わず提灯を受け取ってしまったンダホ。
慌てながら隣にいたAに渡そうとするもそれをひらりとかわすA。
しょうがないと提灯を前に構えるンダホとマサイにニヤニヤするシルクの後ろからカメラマンとして撮っていれば、ふとAが静かだということに気がついた。
「A平気?…なんかあった?」
「!あ、ううん…なんもねーよ!平気平気!」
隣に近寄って声をかければ驚かせてしまったのかビクッと肩を揺らして振り向いた。
揺れた肩を誤魔化すように慌てて首を横に振るAの様子に一つの仮定が頭を過ぎる。
もしかして…Aも苦手なんじゃ…。
きっとこの可能性に今の段階で気がついてるのは俺だけだろう、密かな優越感を感じながらAの少し不安そうにも見える背中をポンと叩いた。
…
…
…
(A視点)
ビビり上がるンダホとマサイを動画のメインにしながら俺たちはお札があるという祠に辿り着いた。
大きな鳥居の向こうに見える小さな祠。
おおかた、中のお札を取った直後に誰かが驚かしてくる…って感じだろう。
……いや、わかってても怖いんだけど…
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佐藤悠真(プロフ) - くろさん» ありがとうございます!ゆっくりでも全然大丈夫です!作者様のペースで頑張ってください。応援してます。 (2020年6月9日 22時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 佐藤悠真さん» コメント、リクエストありがとうございます〜^ ^ 見たことなかったので検索してみました!ンダホ細いやつですね!2人とも若い…!笑 ゆっくりになってしまうかもですが、書かせていただきます〜!! (2020年6月9日 22時) (レス) id: 15da9c8369 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - 数年前にシルクとンダホがやっていた合コン指令カードゲームのハードver.をシルク、ンダホ、男主の3人でやってほしいです。 (2020年6月9日 19時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく拝見させていただいております。早速なんですが、リクエストよろしいでしょうか…? (2020年6月9日 19時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
メルヘン - はい!体調をくずされませんようにしてください!楽しみに待っています! (2020年5月6日 13時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろ | 作成日時:2020年3月6日 7時