【男主】虹の８色目 -2-【Fisher's】

肝試し ページ38

「どーも、フィッシャーズ、シルクです！」

「モトキ！」

「マサイっ」

「ンダホ」

「Aー」


「さて！今日は夜のロケ！！で、森？みたいなとこに来てます！」

「嫌な予感しかしないよ！？」



そう、いつもの明るい部屋とは違って、今俺たちは真っ暗な中、森をバックにいつもの挨拶をしている。

見るからに何か出るんじゃないかと言うその雰囲気にンダホが情けない声を出す。



「大丈夫！今日は心霊スポットとか、そう言うんじゃないから！
…今日は、肝試しです！！」


「いや、だからそれだよぉー…それも心霊スポットと変わらないからぁー…」



どっから自信が来てるのか根拠もなく大丈夫だと胸を張ったシルクからでた言葉にガックシと項垂れるンダホ。

その不安は募るばかりで次から次に口から不満の声が出るわ出るわ…。


「肝試しってことは、絶対なんか脅かしてくんじゃん！？心霊スポットとか、出るかわからないとかじゃなくてこれは絶対出るじゃん…！」

「はいはい、文句言わないではじめるぞー！」



そんなンダホの様子にニヤニヤしながら進行を進めるシルク…鬼だ。

心なしかマサイも顔色が悪い…アイツも苦手なタイプだったか。


え？俺？ちなみに俺も自慢じゃないけど……無理。

バイオみたいなホラーゲームだったら銃とか攻撃する術があるなら平気だけど攻撃できないのは無理。

……でも出来ることならそんな弱みがバレないようにこの撮影を終わらせたい…なんとか隠し通すぞ…。


…
…
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