【男主】虹の８色目 -2-【Fisher's】

男主が仕掛け人！ドッキリ〜！2 ページ35

(A視点)


「あれ？おーい、来たぞー。遅れてごめーんっ」



インターホンを押しても反応がなかなか返ってこない。

ひらひらとカメラの前で手を振りながら声をかけると

ようやく扉の向こうからバタバタと忙しない足音が聞こえて思わず口元が緩む。



「ちょっ…A髪…！！！」

「ん？あー、ちょっと夏だからな。切ってみた。」



サッパリしただろ〜？なんて話しながら部屋に入ってくる俺にシルクは驚きすぎて口をパクパクさせてる。

普段あまりみない表情に腹を抱えて笑いたくなるのを頑張ってこらえながら皆の待つ撮影部屋へと向かう。

すると玄関で騒いでいたシルクを不審に思ったのか部屋から顔を出したンダホが俺をみた途端目を丸くして固まる。



「シルク何騒いでたのー？…っ、え！？」

「あ、ダホちゃん。」

「A！？な、な…か…！？！？」

「あはは、なんだよwwそんな変？」


シルクと全く同じ反応を見せるンダホにまたもや吹き出しそうになる。

くつくつと喉を鳴らして笑いながらごまかせば、撮影部屋で待つマサイとモトキにも見せにいく。

みんなの反応が想像通りすぎて本当いますぐにでも大声で笑いたい…


後もうちょっとの辛抱だ(笑)


…
…


「ごめんね、遅くなったー。」

「あ、A！…え！？」

「お前…その髪どうしたんだ！？」



撮影部屋に入るとすぐにモトキと目が合い、

その目がまん丸になると驚いたように固まり。


次にカメラから顔を上げたマサイも驚けばすごく単刀直入に聞いてきた(笑)



「あぁ、これ？…夏毛になったの(笑)」

「はぁ！？なんだよ夏毛って…！」

「長くても綺麗だったのに…！もったいない！」

「本当だよ！！なんで何にも言わないで切っちゃったのー！？」

「ってか、いつ切ったんだ！？もう長髪A見れないのか…！」


「www お前ら俺の髪大好きかよww」



冗談めかして返事をすれば納得がいっていないマサイ、綺麗だったとサラッと言ってのけるモトキに続いてンダホ、シルクも後に続いてきた。

みんなして俺の長い髪を惜しむからついに俺も抑えきれずに爆笑してしまった。



「あー笑った笑った……はぁ…本当面白かった…。」

「「「「え？」」」」

「騙してごめんな、本当はこれ……。



…
…

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