初めての空 ページ39
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「Aさーん！」
もう聞き慣れてしまった声が上から聞こえ、バサリと空気の揺れる音が響く。
赤い羽と共に目の前に降り立ったホークスは、ゴーグルの下から満面の笑みを覗かせた。
「おはようございます！」
「おはよう」
待ち合わせ場所に向かう途中でホークスと合流してしまった。
「今日はありがとうございます」
「私こそありがと。わざわざこっちまで来てもらっちゃって」
「俺が誘ったんですから当然ですよ！また福岡にも遊びに来てください」
「そうだね、私そっちの方あんまし行ったことないんだよね」
「俺に任せてくださいって」
メシも良いとこいっぱいあるんですよ、と2人で話しながら歩いていると、わぁっと大学生たちが声をかけてきた。
「ホークスだ！すごーい！」
「かっこい〜！」
うん、だよね。分かってた
福岡でもファンから追いかけられてるんだ。東京なら尚更だろう
次々に人集りが出来てくる。
私も声はかけられるけど、さすがNo.2はレベルが違う。
「写真いいですか？！」
「サインください！」
ホークス、ファンサとか結構しっかりしてるし一度離れた方がいいかなと少し身を引いた瞬間、それを許すまいとホークスの腕に捕まった。
「ごめんね〜今日完全なプライベートでデート中なの」
ホークスが私の腰を抱き寄せ剛翼を広げる。
「そっかぁ邪魔してごめんね！」
「デート楽しんで！」
「うん。またヒーロースーツ着てる時に声かけてね〜」
ばいばーいとファンの子たちに手を振って、私を抱え空に飛び立った。
基本地上戦な私は初めての空にびっくりしてホークスにしがみつく。
「ちょ、飛ぶなら飛ぶって言ってよ！」
「あれ、高いとこ無理じゃないですよね？」
「びっくりするでしょ！」
スンマセンっしたぁとヘラヘラ笑うホークスに頬でもつねってやろうかと片手を離すと、ホークスは少しだけバランスを崩したように揺れた。
「ひゃっ」
咄嗟にもう一度ぎゅっとしがみつく。
「もっとくっついてくださいよ」
「…絶対今のわざとだ」
「なんのことだか」
顔を見なくてもわかる。とぼけた表情で笑ってるに違いない。
なんだか悔しいが、地上から離れているせいで影も操れない。
完全に無力な自分は大人しくホークスにしがみ付くしかできなかった。
指先を掠めたホークスの髪は、いつもより少し固くて柑橘系のワックスの匂いがした。
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sana＊(プロフ) - ひなさん» ひなさんありがとうございます😭💖新しい作品あげるなり未完作品更新するなりしたいのですが中々纏まらず🥺また活動再開できるよう日々妄想しながら頑張ります😭🙏 (1月7日 15時) (
レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 1番好き。何度も何度も読み返してる。 (1月3日 23時) (レス) @page50 id: 2495f1671d (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - ちゃこさん» 初めまして！コメントありがとうございます😳やったぁあホークス推しが増えました！☺️年下ハンパないですよねぇ🤤楽しんでいただけてよかったです！ありがとうございました！😂💖 (2022年6月18日 15時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - 初めまして！ホークス…実はそこまで関心無かったのですが、コレはいかん…このホークスは！やばい😭‼️💕💕年下の破壊力…ま〜幸せ貰いました🙏面白かったです‼️推します😂‼️💕 (2022年6月18日 15時) (レス) @page50 id: e4e61dc8c5 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - 叶花さん» 嬉しいコメントありがとうございます！😳💖私も初登場から心奪われました😂たくさん読んでいただきありがとうございます！朝チュン好評でしたので続編書きたいなとは思っています！笑 先になるかもしれませんが是非また読んでくださいね😊 (2021年11月29日 2時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年8月30日 17時
