嫌いな奴でも胸は痛めるもので ページ20
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『ね、今日の夜メシ行きません？』
「静岡じゃないの？」
『エンデヴァーさんとチームアップの打ち合わせだけだったんで。もう終わりますよ』
エンデヴァーとご飯食べたらいいじゃん、と出そうになった言葉をつい飲み込んでしまった。
未だ通話中の相手が誰なのか気になって目を離さない元彼を横目で見る。
「…でも、静岡からこっちなんて時間かかるでしょ」
『Aさんが行くって言ってくれるなら、俺は最速で飛んで行きますけど』
その一言で気持ちが傾いた。
大嫌いな元彼がいるこの家で晩ご飯を食べるより、外に出た方がマシだと思った私はホークスの誘いに乗ることにした。
「じゃあ、行く」
『ホントですか！嬉しいなぁ。じゃ、終わったらすぐ向かうんで…19時ごろには東京着きます』
「わかった」
また後で、と電話を切ると、元彼は嫌そうな顔をしていた。
「どっか行くの？」
「うん、ご飯行ってくる」
「えぇ〜俺の飯は？」
「はなからアンタの分は用意する気なかったわよ」
「ひっど。…てか男だろ」
「男だよ。…ただの同業者だけど」
ホークスを男と言うのもなんかアレで、同業者だと自分に言い聞かせる。
元彼の何か言いたげな視線を無視してキッチンから離れ、時計を見るとまだ17時だった。
「そいつといい感じなの？」
「別にそういうんじゃないわよ。アンタといなくていい理由が出来たから行くだけ」
「俺のこと超嫌いになってんじゃん」
「当たり前でしょ。ていうか自分の家あるんだから帰りなさいよ」
「Aと戻りてぇの。帰ってきたら話しよ」
なんで戻れると思ってんの。話すことなんかないし。
キッチンを見ればやけに冷静な元彼の視線とカチリと合った。
気まずさを覚えて、さっき置いたばかりの荷物と上着を手に取り玄関に向かうと元彼もついてきた。
「もう行くの？」
「ここにいたくない」
掴まれた手を振り払いキッと睨みつける。
「明日までに合鍵は置いて、荷物は全部まとめて出てって。一度でも浮気したやつに興味はない」
「……」
バタンと乱暴に扉を閉める。
顔を歪めた元彼に、少しだけ残った情が胸を痛めた。
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sana＊(プロフ) - ひなさん» ひなさんありがとうございます😭💖新しい作品あげるなり未完作品更新するなりしたいのですが中々纏まらず🥺また活動再開できるよう日々妄想しながら頑張ります😭🙏 (1月7日 15時) (
レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 1番好き。何度も何度も読み返してる。 (1月3日 23時) (レス) @page50 id: 2495f1671d (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - ちゃこさん» 初めまして！コメントありがとうございます😳やったぁあホークス推しが増えました！☺️年下ハンパないですよねぇ🤤楽しんでいただけてよかったです！ありがとうございました！😂💖 (2022年6月18日 15時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - 初めまして！ホークス…実はそこまで関心無かったのですが、コレはいかん…このホークスは！やばい😭‼️💕💕年下の破壊力…ま〜幸せ貰いました🙏面白かったです‼️推します😂‼️💕 (2022年6月18日 15時) (レス) @page50 id: e4e61dc8c5 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - 叶花さん» 嬉しいコメントありがとうございます！😳💖私も初登場から心奪われました😂たくさん読んでいただきありがとうございます！朝チュン好評でしたので続編書きたいなとは思っています！笑 先になるかもしれませんが是非また読んでくださいね😊 (2021年11月29日 2時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年8月30日 17時
